平成14年8月15日
須坂市議会議長 北沢正啓 殿
会派:自由クラブ幹事長  佐  藤  壽三郎

建   白   書

 
 富士通リストラに関わる施策として、議長は栄誉ある須坂市議会を統率する長として、速やかに議会の意見を取りまとめられ、機敏に行動を起され、あまねく五万五千市民の不安を取り除き、人心の安寧に努められますように、ここに建白申しあげます。



1)      富士通城下町須坂であればこそ、議会が為すべきことがあるはずであることの意思決定をすべきであります。

 富士通城下町須坂は、今回の、富士通関係の一連の大リストラに右往左往しているのが実情であります。富士通の現場の声を聞き、その対策の模索を試みなければなりません。ここは超党派一丸となって対処しなければ、後世の須坂に遺恨を残すと思料します。8月2日全員協議会でなした全会派が一体となってことにあたることの意思の再確認を先ずすべきです。或いは議長において呼びかけるべきです。

2)      富士通に関わりのある商工業者の救済を如何になすか。官民一体となった連絡協議会を設営すべきであります。

 富士通に関わって生計を営んでいる商工業者の実態を、市、議会並びに商工会議所はその実数の把握に努め、合同で早急な検討がなされる仮称連絡協議会を設置し情報の収集や対策を協議すべきです。

3)      市財政について、歳入の見直しを的確に見直す作業を速やかにすべきと、議会として市長に要請すべきであります。

 富士通のリストラは、必然税徴収において影響を及ぼすと思料されます。議長は市長に市財政部門の見直しと予測を議会に報告させるべきであります。

4)      市並びに議会は失対事業計画の素案を取りまとめるべきであります。

 市は、本格的に2年乃至3年後にみまわれるであろう経済破綻に備えて、今のうちに失業対策事業を考えておく必要を感じます。併せて先月、合衆国においてバブルが弾けた情報について、的確な情報を入手する必要があると判断します。

      5)      議長は、救民のために、議会のいままでの先例や慣行を破り、
     市民のために動ける機動性ある議会に変革されるべきであります。

 富士通に勤務する社員ならびに富士通に関連する市民の不安を斟酌した場合に、議会の機動性を図るべきです。そのことにより、議会運営委員会、全員協議会、関係する常任委員会ならびに会派代表者会議等の開催可能となり、議会としての情報の収集と機動性ある対応が可能となります。

       6)      特別委員会の設置も考慮に入れるべきであります。

 5)で提議すべきことが図れない場合は、議会に特別委員会の設置をなし、議会の機動性を図り、富士通に勤務する社員ならびに富士通に関連する市民の不安を鎮めるべきであります。


       7)      国、県との連絡を密にして、国会に対する請願・陳情を盛んに行い
      その結果を市民に議会として公開報告をして、市民の不安の解消に
      努めるべきであります。

      本件に関しましては、とても一地方公共団体たる須坂市が解決できる問題ではありません。宜しく国家に窮状を訴えて、国策的解決が望まれる事案であります。努めて国、各政党、富士通本社に陳情あるいは要請を為すべきであります。
 当、自由クラブは、8月7日、小坂衆議院議員、若林参議院議員の国会事務所を訪ね、富士通のリストラに関わる機動性を帯びた救済支援の要請と須坂から上京する関係者の連絡事務所としての拠点に両事務所がその役割をされることを要請し、両事務所から快諾も得ています。多いに活用あるべしことを申し添えます。