この灯りで おいやれ おいやれ


迎え盆
父が、母が、ばあちゃんが、妹が還ってくるお盆・・・
どこか嬉しい
どこかせわしい
目には見えねども 父母や仏様の
心に映る面影は いつも優しく微笑んで 
決して色褪せないものぞ

老いるは現世に生きる者の宿命(さだめ)なれど
母は優しく・・・
ばあちゃんは孫に愛想を崩し・・・
妹は只管兄を慕うこと頻りにて・・・
父は怖くもありそして優しかった・・・
あり日しの面影は少しも変わらず

私は知り尽くす、すべての御先祖様や一族郎党の名を読み上げて
更に私をまつべてくださった、すべての方々の名を読み上げて合掌する・・・
何遍も何遍も脳裡に刻み 恩返しの至らざるを詫びる

即ち、供養とは我が人生に関わりがありし人々の、
我が心にその人の名を呼び戻すことと見つけたり
手を合わせ瞑目し、口ほどでもない己を・・・
只管詫びることなり

2013/8/13記す。