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佐藤壽三郎の議員活動報告詳報

ことぶき月報(No.172) 2013年1月号


終世書生気質:千曲のかなた をご覧下さい。



【4期目任期後半折り返しにあたってのご報告】


 皆様に市議選4期出馬にあたり「議会は規則で動く機関ですが、議会で筋目の通った発言をする議員がいなくなれば、須坂市政は彷徨してしまいます。是々非々が言えずに須坂5万3千市民の生命・財産を守れますか?」と訴えました。皆様とのお約束を果すために、是々非々を信条として任期4年の前半の議員活動に勤しみました。

 地方主権とは、須坂市の将来は須坂市が決めることです。これは須坂市が全責任を負うことを意味します。須坂市民の権利を守るに臆することなく、国や県と互角に渡り合うには、強靭な自治意識、高度な情報収集力と緻密な分析能力、そして施策実現に向けた戦略的な実行力が求められます。その意味でも名誉職の集まりの議会では機能しません。又、市長の足を引っ張るだけの議会スタイルから、市長に議会としての政策提言、立法活動を行って行くための政策討論会、議員提案条例研究会等の設置の必要性も感じます。二元代表制が求めるこれからの地方議会像であり、成熟期の地方自治として真の形だからです。

 愛すべき郷土や子孫のために、主役である市民を中心に据え、議会で十分な討議や討論を重ねた結果として導き出される須坂の意志を、市長、議会、市職員が互いの立場の違いを認識しながらも、一丸となって理想の実現を果すために取組む力こそが、地方主権時代をしたたかに生き抜く須坂市の原動力になると確信します。

 我らが、我らの子孫が、「この須坂に生れてよかった。」「この須坂で育ってよかった。」「この須坂で生活できてよかった。」と言えるまちを共創しようではありませんか。「言うことも言うが、やることもやる男!佐藤寿三郎」に何卒お力添えください。


第1.
私が提唱する5ッと市議4期・前半の進捗状況


1.市民の権利を守るために迅速な対応を心掛けました!
 議会における緊急質問制度の活用や、議会ごとの一般質問、常任委員会での調査研究で、市民の皆様の平穏な生活を守るための手立ての追求と提唱をしてきました。今後も市民益と人権を守るために、須坂市の様々な事業と費用対効果のチェック機能を果していきます。ゲリラ豪雨の度に溢水する境沢町内の水路整備は、私権の権利を守るためにも必要です。


2.活力みなぎる須坂の復活の手立てに苦心しました!
 私はいかに中心市街地に活力を呼び戻すかを思案しながら時おり市街地を巡回してます。人々で賑わっていた商店街は閑散とし、店舗はシャッターが下ろされ、青空駐車場の出現が現実です。◇須坂の人口の維持から増加、商工業の維持・発展を図るには、市外より企業をこの須坂に誘致し、雇用の場の拡大を図ることです。要は一時のカンフル剤ではなく須坂の持続・発展を図る復活構想が必要です。◇H17年より始動した泉小路の拡幅整備事業がいよいよ実現します。中心市街地の人と車の流れは、この事業の完成によって大きく変わります。


3.温もりのある福祉社会を築くために活動しました!
 4期目前半は、福祉環境委員会委員として、様々な形態の生活保護世帯、市民のための健康づくり、高齢者福祉医療、最終処分場建設、人権同和政策、公民館活動等の事業の円滑化を図りました。◇長野広域連合議会議員(福祉環境委員長)として、広域的見地に立って提言をしてまいりました。今後も市民の生命に関わる福祉サービスが抱える諸課題を逃げずに取組もうではありませんか。


4.須坂の子どもは 須坂が育てる心意気です!
 ◇人生は一度きりのものです。生れたときから「人は教育」と捉えると、幼児時からの教育に対する教育行政の支援の必要性を感じます。◇生活費削減政策における、保護者の経済的理由によって、向学心が挫折することのないよう行政の見守りも必要です。◇須坂市に支援学校小学部、中学部が設置されました。市民の総力を挙げて高等部開設を開設し、更に幼稚部もこの須坂市に実現しようではありませんか。


5.民間で出来る仕事は 民間に開放して雇用の場を拡げよう!
 地方主権時代において、須坂市が須坂市であり続けるためには、財政力を豊にするための様々な施策が必要です。◇雇用の場の確保は、前述のとおり優良な企業を須坂に誘致することです。◇民間の手によって運用可能な市の事業は積極的に民営化し、施設も公設民営或いは施設移譲等で対応すべきです。◇公務員の終身雇用制度を撤廃し、中途採用の途を拓き有能な人材の構築図る等、行財政改革を推し進め「小さな行政庁」を目指そうではありませんか。


第2.
私が一般質問等で取上げて政策提言をした須坂市の諸課題です。


1.経済・市財源に関わる諸課題として。
@ 須坂市の財政見通し・確保。A須坂市の景況感・経済動向。
B雇用の場確保のために。
C須坂市への企業誘致と都市計画法。 
D須坂市の水資源の課題と水質保全措置。

2.東日本大震災後の諸課題として。

3.市民の平穏な生活を守るための諸課題として。
@最終処分場 A須坂温泉のあり方 B須坂市動物園とペンギン。 
C介護保険料。
D 医療費無料。Eスキー場の復興支援策。F市の公共物の維持管理。
G小学校の統廃合。
H須坂支援学校。I生活保護・就学援助。
J須坂市滞納整理対策チャレンジプラン。
K市福祉企業センターの運営。
L学校給食センター候補地選定等について。
4.三木市長の選挙公約と政治姿勢について。
5.五味池破風高原自然園のあり方について。


第3.
市議4期・前半の議会での公職活動は次のとおりでした。


1.予算決算特別委員会委員長  2.議会運営委員会委員 
3.福祉環境常任委員会委員
4.長野広域連合議会議員
   ○福祉環境委員長(〜H24.11)
   ○総務委員長(H24.11〜)
5.長野県後期高齢者医療広域議会議員(〜H24.6)
6.須坂市都市計画審議会委員(H23.2〜)


第4.
市議4期後半の議員活動でめざすことがら

 私は1期の新人議員であった平成14年9月に、先輩議員らと会派を横断した「開かれた須坂市議会をめざす議員連盟」を、主に当時の1期議員を中核に据えて立ち上げ、「議会改革」を強力に推進しました。当然この改革に拒否反応を起こす議員もおりましたが、「議会改革」は議員を名誉職と捉える旧憲法時代の議会からの脱皮であり、国民主権主義とする新憲法を学んだ私には相容れない挑戦でした。将に須坂市議会は「開かれた市議会」の堰を切ったのであります。

 「開かれた須坂市議会をめざす議員連盟」が掲げた「開かれた須坂市議会をめざす提言の5項目」(後記2−2)ご参照)は、その後の議会改革の主軸となりえたものであり、市議会選挙によって議員の交代が繰り返されても志しある議員に受け継がれ、現在は4会派の議員からなる「議員有志の会」にその意志が受け継がれております。

 この議会改革の成果は、意外にも私が議長を辞してから評価されました。地域創造のための専門情報誌『日経グローカル』(日本経済新聞社産業地域研究所発行)が、平成22年4月5日付最新号で全国市区議会アンケートの結果を特集しました。「議会改革度!須坂市議会は全国807市区議会のうち、第31位にランキングされたのであります。以下、市議4期後半での私の最重点議員活動をお示しします。

1. 議会は有権者からの可視化を推進します
 開かれた議会とは、市民に如何にわかり易い議会としての透明性と、市民のために議会が果す役割を知っていただくためにも、議会の可視化を押し進めることが必要です。議会改革を成し遂げるには1議員ではできません。支持してくれる議員があって初めて実現します。須坂市議会が築き上げてきた伝統や先例を咀嚼しながら、更に新たなる形を示すべきであって、徒に先進自治体の猿マネをすることは戒めなければなりません。

 市民が主役の原則を貫けば、自ずから市議会はかくあるべしとする形なり像として捉えることができます。これを推進すれば更なる議会改革につながるものと思います。開かれた須坂市議会にしようと志した議員と事務局職員とで勝ち取った全国第31位です。今後も他市の猿マネではなく須坂の独自性を醸成した議会改革を推進してまいります。議会改革の裏付けされたものは、即ち住民が永年に亘って培ってきた文化の結晶と言えませんか。市民と乖離した議会改革はありえません。


2.議会改革を押し進めるための課題として

1)須坂市議会の現状の経緯について。
須坂市議会は議会改革について、特別委員会等を設置しておらず、議会運営委員会の案件として検討しております。
議会基本条例や自治基本条例の制定につきましては、現時点では制定の動きはありません。私も現時点では必要と思いません。強いて言えば須坂市の憲法の位置付けからすれば、自治基本条例を選びます。
須坂市議会は、議員の質問や質疑に対する市長等の反問を認めていませんが、「議員の質問の趣旨を問い直すこと」は認めております。
本会議若しくは常任委員会で、陳情・請願の説明以外で、議会傍聴者の発言を須坂市議会は許しておりません。理由は、請願は住民が憲法で保障された権利の行使であるが故に許されますが、本会議等の傍聴者に発言を許すことは考えておりません。議会制民主主義制度の本旨から逸脱する行為と思うからです。

2)開かれた須坂市議会をめざす議員連盟と議員有志の会が取組んできた活動

 市民と直接対話する機会を設けるために「開かれた須坂市議会をめざす議員連盟」から「議員有志の会」(新自由クラブ、無所属クラブ、須坂市民クラブ、共産党市議団の4会派)に受け継がれております。

    「開かれた須坂市議会をめざす提言書」

議長選を会派間の談合から公選としました。
会議は対面式議場を採用し、一般質問や代表質問では一問一答制を導入しました。
議長選挙における所信表明は、候補者が公約や所信を表明する機会を得て行っておりますが、過去の議長選挙で、私は具体的な所信表明を示しましたが、多くの議長候補者は明確な所信表明を避けております。
議員相互間の自由討議については、委員会規則に明記して発言の保障を図りました。
委員会での議員間の討議(自由討議)の場を確保しました。
請願・陳情の審査を行う前に、請願提出者が希望すれば委員会で、直接説明することを保障しました。
議会や委員会が「出前議会」を意見聴取のために議会外で開催したことは、私が総務文教委員会委員長の折に、森上小学校と墨坂中学校で開催しました。更に常任委員会の視察報告会が議会以外で開催されておりますが、会議の目的が違います。
住民の誰もが参加できる場として、「議会報告会」を毎定例会後に開催し、更に「市民の広場」の時間帯を設けて市民の自由な発言の場を提供していまりました。
2年間、行政に事務事業、施策、政策、計画に対する評価を行ってまいりました。
議案本文は議会開会における議案上程によって、審査議案が確定することになりますが、須坂市議会では本会議招集の1週間前に議会運営委員会が開かれ、議事運営に関する全てが協議され、結論は全会一致が原則です。一致を見たものを即日全議員に議案本文が送達されます。全議員が議案本文を受領した以降は、議案本文の公開も可能です。議案説明資料も同様の取扱いです。あるときに議会運営委員よりも一部の議員が議案本文を知っていたことが発覚し、4会派は「ならぬことは、ならぬこと」と質しました。
議会に議案修正や付帯意見を提出しております。
傍聴者のために、本会議の一般質問者、代表質問者の質問事項、委員会の審査順序、委員会資料を配布するようになりました。
本会議での採決の結果を、議会報に表記するようになりました。


3)須坂市議会の公開度について。
須坂市議会は本会議、常任委員会、特別委員会等の全てを原則公開しております。
委員会記録は公開されています。
委員会記録は要点記録で作成され、市民には議会報に概要を掲載し全戸配布されます。
市民が手続に則って委員会記録の開示を求めることができます。
本会議の開会日、一般質問、閉会日の本会議の模様は、須高ケーブルテレビにより中継(録画)放映されており、後日インターネットで録画を視聴することができます。

3.私の市議会議員像について
 議会としての政策提言、立法活動を行って行くための政策討論会、議員提案条例研究会等の、場の設置の確保に取組まなくては真の議会改革が進んだ議会とは申せません。そのためにも、議員自らが政策課題についての調査研究を盛んに行い、専門的知識者の助言を得るためにも、継続的な研究活動組織をたちあげて取組んでいくことであると思います。


第5.
第9回・議員有志による議会報告会を開催しました。

 第9回・議員有志による議会報告会は1月26日午後1時半より、メセナ小ホールにて凡そ40名の参加者を得て開催いたしました。今回は12月定例会の補正予算並びに請願審査の内容について報告した後、市民の声をお聞きする時間として3/4の時間を充てました。この2年間の須坂市議会一般質問で各議員が取上げた上位5課題のうち、@最終処分場問題、A須坂温泉のあり方、B農業振興対策事業についての3課題を取上げて、市民の皆様が日頃の考えを自由に発言して頂きました。

@ 最終処分場問題は、5名の方が意見・提言をされました。
A 須坂温泉のあり方については3名の方が意見・提言をされました。
B 農業振興対策事業につきましたは、4名の方々が意見・提言をされました。

○本報告会で賜わりました、市民の皆様からの意見・提言は平成25年2月9日付須坂新聞社紙上にて公表させて頂きます。


第6.
市民から寄せられた相談・陳情について

1.市民税について。 市内:Wさん
2.開発行為の申請の必要性について。 市内:Aさん
3.金融円滑法に絡む事業の清算について。 市内:Kさん
4.孤独死の方の遺品処理を行政が出来ないか。 市内:小林さん
5.町内の水路の溢水と溝蓋について。 境沢町:Nさん
6.湯っ蔵んどに関する疑問点。 坂田町:Tさん


第7.
須坂市の出来事

○平成25年成人おめでとうございます。1月13日午後2時半より新成人式典はメセナホールで厳粛と和やかなうちに挙行されました。須坂市では545名の新成人の誕生です。(市教育委員会資料から転記)




○平成25年須坂市消防出初式 1月13日午前9時より、消防団員522名、市長、地方事務所所長、県議、市議そして区長等多数が参列して、須坂小学校グランドで第1部式典が行われ、第2部は10時30分よりメセナホールで、消防団員の辞令交付、表彰式等が執り行われました。


○平成25年須坂商工会議所新年賀詞交歓会 1月16日午後4時より、スザカ迎賓館において市長、県議、市議、県・市商工関係職員、金融機関関係者、商工関係諸団体役員等凡そ200名が参加して盛会に執り行われました。


〇須坂市商工会議所主催の「新春特別講演会」 1月21日午後2時より、スザカ迎賓館に政策研究大学院大学教授・元内閣府特命担当大臣:大田弘子教授を招聘しての講演会が開催されました。演題は「これからどうなる日本の経済」〜いま何をなすべきか〜。私は参加して1級の経済学者の講演を拝聴し大変有意義な時間を持つことが出来ました。



11. 【北信濃鏡】
12/25会報配布 /26メルマガ配信、来訪応対 市内巡回 /27月報配布 /28税理士と懇談 /29行政相談、市民相談 /30市民相談2件、篠原代議士来所、倅帰省、/大晦日、興国寺、寿泉院。
2013/元旦 /2長野市出向  3/賀状返信 /4小坂国会議員新春の集い(長野市) /5市民相談2件 /6市民相談 /8行政書士賀詞交歓会 /9市政懇談会 /10副市長 /4会派下打合せ、市民相談 /12市民相談、四会派役員協議 行政書士 /13消防出初式、成人式 /14関東大雪、村石県議新春の集い /15会報配布 /16四会派準備会、議会予算関係協議、商工会議所賀詞交歓会 /17市民相談、弁護士打合せ、市民相談 /18行政書士、焼香、会報配布 /19市民相談、市民陳情、会報配布 /20来訪1件 /21市民相談、商工会議所講演 /22徳島市視察 /23松山市視察 /25宅建業者研修会(上田市) /26第9回議会報告会、新年会 /27境沢町総会 /28月報編集、四会派議会報告会編集、市民相談 /29月報編集、市民相談 /30会報配布、市民相談 /31四会派議会報告会編集

今月号は佐藤壽三郎メールマガジン Vol.458 〜Vol.459 をまとめたものです。
平成25年1月31日

編集:発行人 須坂市議会議員(新自由クラブ)佐 藤 寿三郎
須坂市墨坂南1丁目(境沢町)