まだかまだ 葉っぱがせがむ 打ち水や 壽茶

會報ことぶき 月報(No.95) 2006年8月号

(須坂市議会議員佐藤寿三郎の議員活動議員活動詳報)



  終世書生気質 千曲のかなた をご覧下さい。
   
    千曲川に学ぶ(7月31日登載)
    為政者にとっての重いとは(8月4日登載)
    「山月記」再読されるべし(8月11日登載)


 


1.

【議会活動のあらまし】


2).議会運営委員会(全員協議会)
平成18年8月9日 行政視察の反省会・懇親会

4).総務文教委員会関係(委員)
@平成18年7月25日 総務部財政課より「須坂市は今後締結される請負契約で、契約手付金を現行の契約額の3割から1割アップの4割を前渡し金としたい」趣旨の説明を受ける。委員長として趣旨了承とした。


A平成18年7月28日 議会事務局総務文教委員会担当次長と、森上小学校、墨坂中学校PTAとで行なう『出張り委員会』の実現に向けての関係者との調整の協議。


B平成18年8月10日午前9時 墨坂中学校。10時に森上小学校を訪問。議会側:総務文教委員長、副委員長、議会事務局次長。教育委員会:学校教育課長。各々の学校で校長先生以下PTA役員が同席して「出向総務委員会の日時、内容等について具体的に協議を行いました。


C8月17日午前9時半〜 第三委員室で開催。
 ◎議題:報告事項について
  
@ 前払金制度の改正について。Vol.180にてご報告しましたとおり、この制度については「委員長として行政対応として報告を了承」いたしておりますが、本日改めて財政課長より、前払金並びに中間前払金制度を導入することについての目的等の内容を、総務文教委員会委員全員に説明を願い、周知を図りました。
A 学校プール、市民プール、サマーランドの安全確認について。教育長、教育次長、担当課長出席の下に詳細な説明を受けました。


【学校プール】について、学校教育課長より、○排(環)水口の状況について、構造上問題なく、更に毎日教諭が実施している。○夏休み中のプール開放時における監視体制については、教師及びPTAの協力により3〜5名の監視員が監視しているが、PTAは木陰に避難したり、直ぐに水中に飛び込めない服装で参加しているのが問題である指摘。○授業における監視体制は担任及び担任以外の複数人で監視又は複数組による授業での複数人の監視。


【市民プール】について、生涯学習体育課長より管理体制については、須高広域シルバー人材センターへ委託。1日4人体制で常時、プールの安全点検を実施している。排水口については固定を確認している。


【須高広域総合プール(サマーランド)】について、本来は須高広域行政事務 組合の所管でありますが、生涯学習体育課長より説明を受けました。特に流水プールの起流のための吸水口は防止金具が設置され、ネジで固定されているかを安全点検している。プールサイドに11人〜12人の監視員を配置しているとのことです。

B 給食の異物混入に対する今後の対応について。学校給食センター所長より食材裁断機械のネジについて、容易に外れないよう改良をしたことの現物を示しての報告を受ける。


C 早寝、早起き、朝ごはんの調査結果の考察について、教育長より報告を受けました。調査結果の公表等については教育委員会で検討中とのこと。


  ◎議題:出向て総務文教委員会の開催について
     ○森上小学校  8月28日午後7時〜8時30分を予定
     ○墨坂中学校
  8月30日午後7時〜8時30分を予定

 全国に先駆けて須坂市議会総務文教委員会が「市民との意思疎通を図り、透明性や公開性の高い議会づくりに資するため、地域に出向いて開催し、所管事項の調査・研究を行う」こととして、今回は教育問題についてPTAの皆さんを参考人として招聘して意見を求めるものです。

 何故参考人にしたかは、市民の意見を懇談会ではなく、参考人招致の形を貫くことにより、委員会で出された意見を委員会の意見として取り上げ、より政策に具現推進する手立てとして、この手法がベターであると判断したものとご理解頂きたいと思います。民意の汲み取りの新たな議会としての模索の一態様であります。

 何方も自由に傍聴できますので、傍聴にお出かけください。屹度、全国で話題になる手法です。



  ◎議題:9月17日に開かれる行政視察報告会について。
   当委員会内の役務の分担を行いました。


5)須坂市議会定数等改革検討委員会(委員)
平成18年8月9日午前9時半〜。第三委員会室で開催
検討項目

@ 予算委員会、決算委員会の設置如何についての討議。
○市民21:予算・決算委員会を立ち上げるべきである。
○共産党:予算委員会は常任委員会や補正予算審議の関係から、決算委員会の設置に留めるべきである。
○政和会:現行の須坂市の総括説明会、常任委員会別の審査で足りるのではないか?
○自由クラブ:地方分権時代の議会の権能は明らかに国家の付置機関要素の強い時代とは異なったものになった以上、予算・決算特別委員会の設置を模索せねばならないと感じるが、議会はシンプルイズベストであることも念頭に置かねばならない(同意見:高志会・共産党・新風会)。
【このことの結論】○再議することで了承する


A 先例の見直し
  先例集の見直し箇所を提唱会派より「見直しを要する箇所」として次回の委員会で指摘を受け討議をすることで了承。


2.
【私の議会外議員活動】


1).市との協議
@平成18年7月28日 泉小路活性化の会主催の講演会。会場:上町公会堂。演題「まちづくり三法の改正点」講師:市まちづくり課・伊藤公穂課長

【私見】泉小路の道路拡幅整備事業は地元住民の熱き思いが如何に持続しうるかににかかっている。行政手続的には順調に駒を進めて来たと言える。然し地元住民が貪欲に『情報』を吸収する気持ちがなければならないが、発起人以外は無関心がなさそうだ。やる気のない住民にこれからの行政は、些かも手助けは出来ないことを深く理解して欲しい。即ち、「税金を湯水の如く使う」ことは最早期待できないし許されない認識を関係者は持つべきである。


A平成18年8月7日 水道局長、課長と協議。
   下水道の接続工事に関わる工事代金の利子補充に関する早期実現を迫る。


4.

【自主研究:須坂の防災と治安】


      パニック状況は回避できる高速道路の円滑走行

 甲ICから丁ICまで全線区間が2車線である場合を除いて、区間内の乙丙区間が対面区間(1車線)がある場合の交通規制についての一考察です。

 例えば、北陸道から上越道高田IC、豊田飯山IC以南は2車線であるが、高田IC 中郷IC 妙高高原IC信濃町IC、豊田飯山IC間は、IC付近を除くと1車線である。IC付近の本線に合流するための待避線が現況となるのである。 

 この待避線に車が殺到するとどうなるか。2車線から単車線に「減少車線」される地点は、身動きが出来ないほど車が殺到し、これが渋滞に拍車をかけてしまう。危険この上ないパニック状態が発生する。高田IC〜須坂・長野東ICは30分もあれば十分であるが、ところが3時間もかかることは異常と言えまいか。
 
 渋滞解消策は、単線・複線区間を通して単線扱いとして、待避線車はあくまで待避線の機能を持たせ追い越し車線為の利用をさせないようにコーンを並べ、この区間を50kmの制限速度にすれば、人為的な渋滞は防げる筈です。高速道路会社は公団の流れをくむだけあって、体質が公務員で土日はきちんと休暇をとるために臨機応変な対応やその機能が発揮できないでいる。民間業者ならば、書入れ時は休まないが当然であるのに利用者へのサービスがなっていない!残念!!


6.

【議会に示された資料から】

「「早寝・早起き・朝ごはん」の調査結果の考察」について

 教育委員会より8月17日総務文教委員会に提出された資料の概要は以下のとおりです。

 調査対象区分として、小学校低学年(1.2.3年)、小学校高学年(4.5.6年)、中学校としております。

 調査項目は、@寝た時間、起きた時間 A朝ごはん・排便 B歯磨き・洗顔 について詳細に調査した結果でありますが、教育委員会で調査結果を公表する手立てと時機を考慮中であることから、具体的内容は差し控えます。

 調査内容は、自分の小・中学校時代と比較対照して「なるほど!」と言わば「自分の抜け殻」を見る思いも致します。教育委員会からの公表を心待ち願います。


9.

【会派自由クラブ】
視察に大館市、弘前市を訪問


 平成18年8月1日から8月3日にかけて、平成18年度自由クラブの会派視察は、秋田県大館市のと、青森県弘前市の「りんご園」の視察地としました。

【大館市・大館クリーンセンター視察記】
 PFI方式による一般廃棄物処理施設を見学。

〇PFI(Private Finance Initiative)とは、公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営ノウハウ及び技術を活用して行う手法ですが、身近には長野市の「温湯温泉湯〜ぱれあ」がPFI方式です。

〇PFI事業の導入=良質な公共サービスの提供と民間の事業機会を創出し、地域経済の活性化に貢献に貢献することが期待される。

〇PFI事業の仕組=本事業は、PFI事業者である民間業者100%の大館絵エコマネジ株式会社(SPC)が、大館市より発生する一般廃棄物の中間処理(焼却)施設を設計・整備するとともに、運営期間にわたって施設を所有し、運営まで含めて一括して実施する事業(BOO方式:Build Own Operate)とのことであった。

〇PFI方式によってもたらされる財政負担軽減額は、51億9354万円(現在価値に換算した額=39億3121万円)を見込み、財政負担軽減率は32.085%((現在価値に換算した%=31.904%)と、何れも自治体が直接実施しする場合よりPFIの提案が建設費、運営費を加えた千前記の示した額が財政負担軽減に寄与していると数値は示していた。【大館市市民部生活環境課資料から】



【視察後記】大館市は須坂市より時間的には国内で一番遠い町ではあるまいか。朝の9時に須坂を立ちて、現代の最速鉄道である新幹線を利用し、更に在来線を乗り継いでゆらゆらと揺られて午後の5時半に漸く辿り着く町であった。9時間も電車に乗っていたこととなるが、大館の駅前には東京は渋谷駅にあるはずの「忠犬ハチ公」の銅像があった。ウムフム・・ハチ公は秋田犬であった。宿泊の高楼より眺める眼下の大館は、秋北地域の役割を地域、経済、文化の中心をなしている誇りが漲る町であった。

 焼却炉は須坂市にもあるのでさほど珍しくはないが、大館クリーンセンターの施設は「灰溶融炉」を備えた最新施設であることが我々の市のものと違う。即ち、ごみの焼却と焼却灰に止まらず、灰溶融炉を通してスラグは再資源化として利用し、溶解飛灰は固定物とされ最終処分場で処理されるプロセスであることと、そしてこの施設の建設に当り、大館市はPFI方式の導入を図ったことである。現下の自治体の財政難と市民への優良な環境サービスの両立を苦慮するうえでのあり方を示していると思料する。

PFI/PPP推進室研究員コラム 「大館クリーンセンター竣工式」 へリンク

Hitz(日立造船株式会社)News release 平成17年8月1日 へリンク


【弘前市・弘前市りんご公園視察記】
〇開設から現在に至るまでの経緯を説明受ける。昭和40年に青森放送(株)から敷地964の寄贈を受けて開設、その後買い増しをして現施設全体面積:5.2ha)。

〇開設の目的=全国一の生産高を誇る「りんご」を単に農産物としてではなく、「観光・文化・商工面」として捉え弘前市の経済全体の活性化を図るとし、「りんご公園」をその中核的な施設として整備した。市民や観光客にりんごを身近に感じてもらうために、りんごの家、りんご生産体験園、ふれあい広場等の施設が配置されていた。

〇開演以来の入園者数実績
 平成14年度 111,058人(県外から27,465人)
 平成15年度 127,204人(県外から30,006人)
 平成16年度 133,177人(県外から3,4303人)
 平成17年度 114,862人(県外から32,857人)
とのことである。


【視察後記】
 津軽弘前は長年私が抱いていた風景と寸分違わない風景画「りんご公園」内のすり鉢山から四方八方に広がっていた。「りんご公園」の開設時のピークは平成16年で一山を超えた。後は如何にスタッフが「開設の目的」を見失わないで、アイデアを凝らして集客するかにかかるが、「りんごの家」に限って言えば、りんごからの加工品の品数もバラエテーに富、更に並べられている品数も豊富であったが、スタッフから売上を伸ばそうとする姿勢が津軽独特の素朴な風土なのであろうか「厭味さ」がなく、遠くから遥々弘前市を訪ねた人々の心を癒してくれるものであった。なぜか津軽弁は温泉と同じで心が温まる摩訶不思議な温もりがある。

 余談だが、物産店で「こんな商品はワシら方にねえで!」と言ったら「あッ!長野の人だ!」と言われたが・・・方言は地名まで特定されてしまう。
 園内に流れる美空ひばりの『りんご追分』の曲もさることながら、ひばりの代表作である「津軽のふるさと」の曲がホールに流れ旅人の心を和ませてくれた。

津軽のふるさと へリンク

北国青森からの情報発信 日本一のりんご へリンク


 
15.【後援会から】 平成18年度市議会議員活動報告会(第8回)


    日 時 : 10月1日 午後1時〜
    会 場 : 境沢町公会堂
    内 容 : 市議会議員活動の報告
          後援会活動の報告と予定について。

 


16【北信鏡】7/24議会運営委員会、総務文教委員会、全員協議会、臨時市議会本会議 /25藤栄会 /26市中巡察 /27町内会報配布 /28市中巡察・泉小路活性化の会 8/1〜3会派自由クラブ行政視察 /4市民相談 /5市民相談 /9定数等改革委員会、議会運営委員会 /10墨坂中学出向、森上小学校出向 /12中学校同級会 /17総務文教委員会、大日向地権者会 /19市民相談 /20行政相談 /21行政相談 /24警察署打合せ、市民相談 /25 後援会打合せ /26 HP更新


発行日 平成18年8月26日
  編集:発行人 須坂市議会議員 佐 藤 壽三郎