朱(いろ)づけば 寒さつのりて 柿うまし 壽茶

會報ことぶき 月報(No.85) 2005年10月号

(須坂市議会議員佐藤壽三郎の議員活動詳報)


終世書生気質:秘すれば花なり
            (平成17年9月30日付メルマガより)


 日本人には、相手の息の根を止めないとする美の思想がある。思いやる心というのであろうか。このことを或は、或る人には「意気地なし」に映るかもしれない。武士が腰に刀を差していた頃は尚更なのであろうが、現代よりも封建社会に生きた人たちに求められたものは、「運命を受け止めるだけの強さを持つこと」だったなのかも知れない。死を厭わない思想の芽生えともいえる。
 してみれば、「いわずもがな」と、相手のこころを読むことが何より重んじられたのであろう。世阿弥が諭した「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」は、心に刻むべき含蓄のある言葉ではありますまいか!



ここは不動(動カズ)が肝要だのに!
             (平成17年10月14日付メルマガより)

「経済が低迷し、一部には田中元首相のような指導力への待望論があるが」との問いに、生前の後藤田正晴元代議士は、「今は見あたらないが、今後は出てくる可能性もある。しかし強力なリーダーが登場する時代は案外、日本にとって不幸じゃないのか。本当は、そういう人が出てこない方がいいのかもしれないな」と答えておられた。


 閑話休題、郵政民営化法案について『反対』と拳を挙げて、解散前の衆議院郵政特別委員会でも質問に立ち、郵政大臣経験者であることを笠に来て着て、大論陣を張っていた政治家が掌を返して「法案の可決は確実。法案が完ぺきなものでなくても、民営化のスピードを上げろという国民の声として理解した」と変節した。


 「お待ちあられい!」この余りにも尻軽るな行為は、『変節』の謗りを免れない!地元有権者には『反対』を唱えて、その支持を得て当選して置きながらにして、国会に駒を進めたら『国民の声』と称して「賛成」に変節するとは何事ぞ!選挙民を余りにも支持者を愚弄した所業ではないか?


 そもそも、褒め殺しとも言える「将来の総理大臣!」の甘言に乗せられて、近年は『浮ついた政治活動の嫌い』はなかっただろうか?「領袖に未だ非ずを自覚せず、分限を越えた僭越な所業は奢りとなり、やがては墓穴を掘る」ことわざを知れ。況や支持してくれた選挙民を裏切る行動に出ることは、どんな理由付にせよ詭弁を弄して保身を謀ると映る。西郷南洲公、綿貫代議士や亀井代議士の如く「玉砕すれども甎全を愧づ」気持ちになれんのだ!後の世に人々はどちらを讃えるかや


 後藤田正晴元代議士の「政治家が守るべきことの最大の原則は、自分の信念は、どんなことがあっても最後まで死守することである」(メルマガVol.114で 配信)と言われた言葉が愈々重みをます。


名画と心の温もり (平成17年10月25日付メルマガより)


 「哀愁」・・・
 これについて多くを語るはヤボです。観た人の心の中に何時までも焼きついて離れない名画中の名画であるからです。
 ロバート・テーラー演じる青年将校とビビアン・リー演じる踊り子との悲運は、「慕情」のジェニファー・ジョーンズ演じる女医と恋人のウィリアム・ホールデン演じる新聞記者との悲運と重なり合ってしまいます。



「哀愁」のもう一つの見どころは、主人公ビビアンを庇ったばかりに、舞踊団を一緒にクビになってしまった女友人です。収入を閉ざされた二人に悲運は更に襲う。青年将校の戦死の悲報(実は誤報)に落胆してビビアンは病気になってしまう。この女友達は娼婦をしてまで治療代を稼ぎ出す・・・


 ところで、県内のさる場所に、「言葉は人の心を暖かくする」と誇らしげに壁書きしてありました。敢えて苦言を申し述べれば、この場合に「言葉は人の心を温かくする」と書くべきであり、この一字の違いは『利己主義と個人主義』程に違いがあると僕には思えてなりません・・・


 否々、青春時代に『哀愁』や『慕情』、『夜霧のしのびあい』や『ライムライト』を観ていれば、少なくとも軽薄に「心を暖める」とは書かんでしょう・・・


1. 【議会のあらまし】

2).議会運営委員会

 議会運営委員会は、10月17日から19日に亘り行政視察を執り行い研鑚に励みました。今後の当市議会の運営に反映できるものは具現して行きたいと思います。

@ 17日:愛知県犬山市を訪問。
  ○インターネットによる議会中継について。
  ○議案質疑の充実について。

A 18日:愛知県尾張旭市を訪問。予算・決算特別委員会の設置について。
  ○政務調査費の情報公開について。

B 19日:静岡県沼津市訪問。
  ○議事録作成支援システムの導入について。



4).総務文教委員会関係

@ 10月16日 第17回竜の里・健康マラソン全国大会が行われ、招待選手にかっての箱根駅伝の雄・元マラソン選手・瀬古利彦(早大出身)、ノルッディック複合選手・荻原健司(参議院議員)、早稲田大学競走部の4人の女子選手と市民2,200余名のランナーが参加して、午前10時から2.5Km、5km、10km、15kmとウォーキングの種目別に順次スタートして行われました。総務文教委員長として参列。



5)須坂市議会定数等改革検討委員会
第8回委員会9月30日午後2時〜・

議題:定数と議員報酬をセットで検討すべきか?●定数における数の根拠につい
て。

第9回委員会 10月13日午前10時〜

○議会の役割と議会の権能についての討論。△議会を議会制民主主義を護るためのコストとして捉えた場合に、市民に迎合した定数減の結論を出すべきことが、果たして将来に亘る須坂市議会にとってベターか? △人口規模でみた須坂市規模の全国の市議会は法定議席30人である。これに対して、定数より6人減が52市(須坂市も)、4人減が46市、2人減と8人減が25市づつあります。須坂市は全国平均にあると言える。6人<とすることは議員を専門家集団に移行する意志の表れとし、>6人とすることは、議員を一般的なの捉え方の資質で足りる傾向に走ると思われます。定数を減らすことは、高齢で資力や組織力がある、謂わば名誉や名士しか市議になれない結果に陥るのではないかとの懸念も示された。

第10回委員会 10月21日午前10時から第三委員会室で開催。

@ 市民21、共産党、自由クラブは、本特別委員会が平成14年2月6日付の須坂市議会議員定数検討特別委員会の検討結果を、単になぞらえる手立てであってはならないことを発言し、委員会はこれを確認した。
A 各会派の意見の取りまとめ(案)を作成して再調整を図ることとした。



7)市民自治をすすめる議員有志の会
 10月1日午後5時からメセナホールに、田中康夫知事を招聘して「知事の講演&知事と市議会議員との討論会」が開かれ、三百余名の市民が参加しました。


1部:講演 「私がめざす長野県」
  県から市への分権について
  これからの地方自治と議会のあり方について

  講師: 長野県知事 田中康夫 氏

 一部の講演で、「地方議員の在り方について」田中知事は、「二つのパターンがある。様々な年齢や職業の人がなれるよう人数を増やし、報酬を下げて究極のボランティア的存在とするか、人数を減らし、議員活動に専従できる待遇にして、プロフェッショナルな議員にするかである。」と見解を陳べられた。(信濃毎日新聞の記事より)


2部 討論会
1. コモンズから始まる信州ルネサンス革命の理念
              質問者 永井光明 議員

2. 市内4高校の改革プランと地域づくりについて
              質問者 島田和子 議員

3. 県土の防水について(発電ダムの管理について)
              質問者 古谷秀夫 議員

4. 地方議会に首長与党は必要か
              質問者 佐藤壽三郎 議員


討論会で・・・

佐藤壽三郎の質問:地方議会に首長与党は必要か?」

田中康夫知事の答弁:「必要とも不必要とも言えないが、基本理念を理解してくれる議員は必要だが、党議拘束があるような与党とすれば望ましいことではない」と答えられました。


2. 【私の議会外議員活動】

1).市との協議
@ 9月27日 建設課と協議。枯渇した街路樹の補足についての陳情の処理。
A 9月28日 建設課と協議。境沢市道の歩道整備に関わる陳情で、市、市議、地元区長、地権者間で協議。
B 9月28日 財務課と協議。市内の自動車板金業の陳情。
C 9月28日 教育委員会。墨坂中学校体育館建設工事中に起きた屋根の破損事故の報告について。
D 9月30日 まちづくり課と陳情の必要性について協議。(泉小路拡幅整備問  題に関して)
E10月13日 まちづくり課:市民懇談会の議事録の取扱について。
F10月24日 市民より中学校武道場検閲の取扱と運用についての市民からの陳情を受けて。⇒教育委員会・学校教育課扱。


2).市・自治会等への催しへの参加
@ 9月30日 境沢町顕彰委員会に出席。
A10月 6日 戦没者追悼式に参列し、戦没された御霊にご冥福を祈念し、平和国家日本の更為るを誓う。
B10月 6日 市・三町、泉小路活性化の会合同主催の住民懇談会に出席。
C10月 9日 境沢町運動会に参加しましたが、足腰クタクタにて候。
D10月12日 穀町区の環境問題について課題が全て円満に解決した旨を市の関係する部局より最終報告を受けた後、本日で協議会を解散と決した。
E10月21日 泉小路活性の会幹事会:現況測量への承諾書を関係住民から頂く案件について。⇒まちづくり推進部・まちづくり課扱。


3).その他
@10月 4日 泉小路活性の会に出席
A10月 6日 泉小路活性化の会の反省会に出席。
B10月11日 用水の溢水に関わる市民相談の処理。
C10月11日 市民自治をすすめる議員有志の会の反省会と懇親会。
D10月12日 泉小路活性化の会の今後の運営について会長と協議。
E10月25日 えびす講ポスター町内配布。(商工会議所境沢支部長)


3. 【自主研究:地方議会と市議会議員】
          
当HP議員活動資料に登載



第一講 「市議会からの議決事件に関する条例案」の提案の握り潰しに思う

第二講  議会の会議録作成方法について

第三講 「組織的な犯罪の共謀罪」を新設するならきめ細かな論議を!


6. 【小・中学校・教育委員会関係】


@ 9月29日 教育委員会学校教育課より、墨坂中学校体育館工事における、屋根への落下物に伴う破損箇所の補修工事の報告を受けました。


8. 【境沢町の出来事】


@ 10月9日午前8時半より平成17年1年度町内運動会が墨坂中学校校庭にて、区民凡そ200余が参加して盛会に執り行われました。


12. 【お寄せ頂いた会員の声】 

@ Vol.131終生書生気質に私も同感。自分のポリシーが無くて国会議員の資格無し!(行政書士・K:長野市)


【後援会から】
15.  平成17年度寿会佐藤寿三郎後援会を開催します。





        日時:平成17年11月20日(日)午後1時〜
        場所:境沢町公会堂

        内容:この1年間の議員活動報告をいたします。

                               


■□■□■□■□ 【議会に提出された資料から】 ■□■□■□■□

平成16年度一般会計の使い道です。

 【歳出183億1410万6千円の内訳】

◎消費的経費   102億9524万円 56.21%
人件費 47億 929万8千円 25.7%
物件費 23億2261万6千円 12.68%
維持補修費 1億9482万4千円 1.07%
扶助費 18億 655万2千円 9.87%
補助費  12億6195万円 6.88%

◎投機的経費   14億546万2千円 7.6%
普通建設事業費 13億7458万6千円 6.88%
災害復旧費 3088万2千円 0.17%

◎その他 66億1340万4千円 36.12%
公債費 30億4976万円 16.65%
積立金 4億6453万9千円 2.54%
出資金外 4883万円 0.27%
貸付金 12億7543万5千円 6.97%
繰出金 17億7484万円 9.69%


16【北信鏡】
9/27 市民相談、メセナ打合せ、政策相談、知事討論会打合せ /28 歩道に関する行政相談、市民相談 /30定数検討委員会、町内顕彰委員会、メルマガVol.127 配信 10/1田中知事との討論会 /2町内地蔵尊祭事 /3会派連絡会議、メルマガVol.128,129 配信 /4泉小路活性化の会 /6須坂市戦没者追悼式、三町・泉小路活性化の会共催の市民懇談会 /7泉小路活性化の会 メルマガVol.130 配信/9町内区民運動会、上田出向 /11討論会の慰労会 /12穀町からの処理 /13定数検討委員会 /14須高三市町村議員研修会、メルマガVol.131 配信 /15泉小路活性の会打合せ /16竜の里マラソン、市民相談 /17〜19 議会運営委員会行政視察 /20市民相談 /21 教育委員会と協議、定数検討委員会 メルマガVol. 132配信 /22 3セク風呂視察 /23スーパー視察 /24教育委員会陳情 /25市民相談 メルマガVol. 133配信 /26市民相談 /27後援会協議、三浦市議会との交流会 /28区より陳情・現場検分。メルマガVol.134 配信


発行日 平成17年10月30日

          編集:発行人 須坂市議会議員 佐 藤 壽三郎
          須坂市墨坂南1丁目(境沢町)