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1.【議会報告】9月議会の争点。
ときの勢いに議会は翻弄されてはならない! |
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決算議会は最終日の全員協議会で私は異議を申し出た。もはや不能になった請願を実質的に本会議で認める不手際を、議会幹部が容認しよとしたからである。議員よ!これを「おかしい」と感じないのが「おかしい」。
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1).議会関係 論理の飛躍は、論理の一貫性を欠き説得力に 欠け支持できない。何かおかしいぞ!
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9月議会に「総合体育館建設凍結」の請願が提出された。9月10日に市長が一般質問に答える形で、「体育館計画は凍結」と言明したのに、一部の議員は、「一般質問での市長の答弁は拘束性がないし信用が置けない。予算に体育館関係の予算が残っているから、いつ執行するかもしれない。だから請願を審議すべき。」と主張する。
市長答弁はNHK.SBC.信濃毎日新聞.須坂新聞.STVで大々的に報じられた。
亦、「市長は言明と同時に、予定区域の農振除外申請の取下げと地総債の申請を取下げている(市報平成14年10月1日号において、総合体育館凍結を報じている)。
市長の凍結意思の翻意はありえないのに、この行政手続をなした事実と蓋然性を信用しないのはおかしい。請願は審理する必要はないので取下げさせるべきである。」とる小職と元議長の異議の申し出は退けられた。委員会審査において、議事の疑義が投げかけられたとき、一職員の説明を盲目的に納得することは、所管の委員会や議会の権威や機能からして、明らかにこれは軽率でなかったかと思われる。議員の資質が問われる。
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2.【活動報告】 |
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T. 9月25日 市長に面談し、災害時に置ける携帯電話の運用の提唱をした。
U. 10月11日 市長に、失業対策事業の素案作成を進言。建設業協会も同調
V. 10月16日 議会報編集委員会校正作業
W. 10月20日 竜の里マラソン開会式
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3.【地方分権時代のもたらすもの】 住民基本台帳ネットワークのまとめ |
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1)住民基本台帳ネットワークとは何か |
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住民基本台帳ネットワーク(以下、住基ネット)とは、11桁の住民票コード。氏名、生年月日、性別、住所、これらのの変更履歴の計6情報を市町村から都道府県を通して地方自治情報センターのデーターベースに蓄積、行政機関が同センターにアクセスし本人確認することで、児童扶養手当や共済年金の給付など93の手続で住民票の写しの添付が不要になる。
(※政府はパスポート等の手続などさらに171事務を加えるべく法案を国会に提出中である。)
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2)住基ネットの正体 住基ネットのメリット |
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@ 国の行政事務の効率化である。申請書に関わる本人確認を必要とする部分、現在は住民票を添付。
A 住民は市町村が発行する「住民基本台帳カード」を利用すれば、居住地以外の自治体で住民票の写しが取得できるようになる。これを「広域交付」という。
住基ネットは、政府にとって国民を常時監視下におくことができることを最大のメリットとする。
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3)プライバシ−はどうなる ※歴史的経緯と課題のまとめ |
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T.プライバシーという概念について。
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1890年当時、ボストンで無軌道なイエロージャーナリズムを規制する目的で書かれたウォレンとブランダイスによる論文”The Right to Privacy”が初めて明示されたと言われている。 |
○ |
クーリーによって、定式化されていた「放っておいてもらう権利」をプライバシーの権利として再定式化したものである。この段階では、著名人の私的生活が写真入りで新聞に公開されることが問題化していたにすぎない。 |
○ |
その後のアメリカでのプライバシー保護の論理は、プロッサーの4分類である。ア.私的領域へ侵入、イ.私的情報の不本意な公開。ウ.誤った私的情報の流布。エ.私的情報の不正な営利的利用。これらは、一般的な不法行為論のなかにプライバシー侵害を組み入れることなり、「私事」に対する公権力の不当な干渉を排除するという方向へとつながり、広く私人一般の権利として定着してゆき、訴訟にまで至る。
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U.自己情報コントロール権」の展開 |
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○ 然し、社会の急速な「情報化」発展は、他の権利侵害と絡み「放っておいてもらう権利」概念では対応できない複合的な形で数多くの事態を引き起こすに至る。即ち、データーの二次利用や他のデーターとのマッチングが容易に行なわれることによって、自ら主体的になした情報の発信が、当初の意思に反した利用がされるケースである。この部分をコントロール権を放棄したと見るか。自己のコントロール下にあるとみるかである。
○ ムーアは、「アクセス制限理論」で、情報にアクセスする側の権利を制限する必要性を提唱。この提言は自己情報コントロール権を補完し、より現実的なプライバシー保護の方策を可能にするものであるが、然し、国家や大規模な個人情報管理組織の内部においても有効かは疑問がある。
○ プライバシーに侵害は、多くの場合被害者に自覚されることなく行なわれるという認識が必要。
○ 個人情報が自らに不本意な仕方で取得され利用されているかもしれないという不安の存在は以前より大きくなっている。
○ 行政が保有する国民の個人情報の保護が、既存の法律に定められた公務員の守秘義務の規定によって十分であるとは言えず、国のなしくずしの利用の拡大がなされることは、「何に使われるか分らない」という不安を解消していない。
○ プライバシーと「効率」や「安全」などの「公益」とはトレードオフの関係にあると言われているが、住基ネットのもつより大きな問題は「誰にとっての公益性か」という問題の不在であるとする。
【法学セミナー571号 41頁〜 水谷雅彦京都大学助教授稿要約】
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U.なりすまし犯罪はないのか |
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○ 米国では、官民双方の分野で幅広く共通番号として使われてきた社会保障番号(SSN=Social
Security Number)の濫用規制が大きな課題となっている。他人のSSNを使った身元盗用(なりすまし)犯罪が多発し、深刻な社会問題になっている。なりすまし犯罪を規制する狙いで、連邦議会は公聴会を開き「際限なく拡大利用されてきたSSNの利用をどのように規制するかあらゆる角度から検討されてきている。
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V.国家に管理下にあることの是非 |
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○ 総務省の住基ネットは「電子政府」と聞えよく呼ばれているが、国民のプライバシーを行政が管理する「データー監視社会」を構築する手段であることに気付かなければならない。民主主義国家での国民の義務は、常に国家に対する自由への猜疑心であると小職も当会報で記述しているとおりである。 |
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4)行政側(現職公務員)からの訴えと警鐘に耳を傾けよ。 |
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T. |
住基ネットに関わる法や政省令の解釈運用についてのまとまった文書が整っていない(5月13日現在)。 |
U. |
安全性について、市区町村の担当者において確信がもてない状態である。
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V. |
法律上、市区町村と地方自治情報センターとは何の関係もない。この団体からシステムから運用まで逐一指示を受けて仕事をする異例の状況にある。 |
W. |
机上の空論を繰り返す国の官僚に有効な住民管理ができるはずがないと確信する。 |
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5)諸外国の動き |
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T.スウェーデン |
国民は、個人認識番号(PIN)システムを導入したことを後悔している。 |
U.ドイツ |
16歳以上の国民に対して身分証明番号を付する制度はあるが、身分証明番号は個人情報と連結して利用することが禁止され、10年の更新時の番号変更がこれを実質的に担保しいる。 |
V.フイリピン |
ラモス大統領時代に共通番号制が導入されたが、訴訟の結果、1998年7月最高裁はこの制度を、プライバシーを侵害するものとして違憲と断じ、さらに議会を通さなかった手続面において立法府の権限への侵害と判決した。 |
W.フランス |
身分証明制度は現在任意で限定的にしか利用されていない。
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○多くの国では、行政の個人情報を統一的に管理する共通番号制は、受け入れられていない。 |
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6)結論 |
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行政庁に申請手続を専門になすことを業とする行政書士である小職からみれば、 住基ネットは400億円の導入コストや毎年200億円のランニングコストがかかると言われている。総務省や政府は「全国どこでも住民票がとれるようになる」とするが、どれほどの利用者がいるのであろうか。申請書に住民票を添付することによって、申請書は市⇒県(国の許認可は殆どない。)に書類が進達されることを勘案しても、国民にとって不要なネットワークシステムと感じる。
政府は電子政府を考えているが、国家の主権は国民にあるを政府は忘れているのではないか?歴史が示すが如く、国家はとかく主権たる国民の基本的人権を蹂躙する。況や、前記の如く、電子政府の正体が国民を常時監視下におくことだとすれば、篭の鳥ではないか。【文献:法学セミナー2002年7月号571】
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4.【合併論】豊野町は長野市との合併を、最良と判断しました。 |
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信濃毎日新聞の報道によれば、豊野町の萩原秋夫町長は八日、長野市役所を訪れ、鷲沢正一市長に両市町の任意合併協議会設置を申し入れた。鷲沢市長は合併協議に同意し、市議会の合意を得た後で任意合併協議会設立の準備に入る考えを示し、来年一月にも任意合併協議会を立ち上げる方針。
萩原町長は「住民説明会や住民アンケートの結果、長野市との合併研究が最良の選択と判断した」と。 鷲沢市長は「合併特例法の期限(二〇〇五年三月)を念頭に入れて、遅くとも来年五月までに法定協議会を立ち上げないと間に合わない」とし、二十一日の市議会全員協議会で同意を得た上で、事務レベルで準備を急ぐ考えを示した模様。
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5.【選挙報告・分析】
中野市議会選挙の投票が10月20日施行された。 |
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市議会選挙は定員23名に3人オーバーの26人で行なわれ、現職13人、新人10名が当選した。
現職で落選した議員はいない。新人が落選している。落選した新人の内2名が女性で、初陣が平均年齢が67.6歳とは高齢であると感ずる。共産党2人、公明党1人、社民党 1人 無所属19人 女性は新人・現職各1人。投票率72.87% (男性72.87% 女性74.23%)
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6.【小・中学校関係】すざかの宝を、みんなの手で 慈しみをこめて育てよう |
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10月18日 歌手加藤登紀子を招いて墨坂中学PTAコーラスが開催された。 |
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7.【中央政界通信】
国会議員は国と須坂のパイプ役、大いに活躍をしていただこう!
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入電なし |
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8.【町区関係】 |
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10月14日 境沢町区民運動会が墨坂中学校校庭にて行なわれた。約150名の区民が運動会に参加した。 |
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9.【会派自由クラブ活動報告】 |
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T.総合体育館に関わる住民投票条例案の提出に関わる是非についての協議。
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【会員の広場】 |
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○ 7月30日よりHPに開設された「コラム千曲のかなた」を愛読しています。
壽三郎さんの感覚で世評を鋭く斬る論評に得心しています。(熱烈なファンより)
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【注目する報道記事】 |
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▽ 拉致事件調査結果を家族に伝達10/2/02日経
▽ 小柴東大名誉教授にノーベル物理学賞 10.9.2002 日経
▽ 首相「ペイオフ解禁を2年延期」10.8.2002
▽ ノーベル化学賞に島津製作所の田中耕一氏 10.9.2002
▽ 拉致被害者5人が15日午後、日本に一時帰国 10.15.2002
▽ 北朝鮮、核兵器開発の事実を認める 10.17.2002
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【北信濃鏡】 9/24議会連、議長面談 /25議会閉会、市長面談、一期議員打合 /26研究調査
/27政務調査/28政務調査/30議会報委10/7森林活性化委員会総会 /8議会報編集委員会 /9議会報取材
/14境沢町区民運動会 /16議会報編集委員会・政務調査 /17政務調査 /18墨坂中PTA /19中村猛元市議三回忌 /20竜の里マラソン
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発行日・配信日 平成14年(2002年)10月21日 |
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発行人須坂市議会議員佐藤壽三郎
発行責任者壽會佐藤壽三郎後援会竹村徹志 |
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fax 026-245-5673 長野県須坂市墨坂南一丁目6番23号 |
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