1).3月議会で、総合体育館建設に関して、総合体育館用地買収の賛否は、賛成12・反対12。議長裁決となり議長は建設を可とした。このことは議長権限であるから一向に苦にならないが、その後、日が経るに従い、正・副議長は恰も「3月議会の決定を反故にする。」かの如き、「場所・規模・予算を見直す」ことが可能なような言動をしているとの話がもたらされ、議長招集の特別委員会設置が4月30日会派代表者会議にかけられた。
議長は、「特別委員会」を設立して、総合体育館の予算・規模・場所を決め直そうとするが、この点に問題がないか。そもそも議案は市長より議会に上程される。議案を議会が否決した場合は何を意味するか?ということである。3月議会は議長の裁量により、結果的に市長の不信任案を救った行為であったと言える。これを決め直そうとすれば、連鎖して議長は市長の不信任案を可決したこととなる。この連動効果を正・副議長は全く理解をしていない。
もはや混沌とした議会内部の事情を正副議長の力では解決できない。須坂市議会の誇りと信頼を失墜させた責めは大きい。
もし、膠着状態を打破して、市民の総意の総合体育館建設を進めるならば、
第1案として、1.正・副議長は、事態の収拾のために自ら辞表を提出する。2.市長は正・副議長の辞表を真摯に受け止めて総合体育館問題を来年行われる市議会選挙の結果が出るまで凍結にすると市長声明を発す。3.選挙では、候補者は賛成か反対かを明確に立候補し、市民の審判を受ける。4.来年3月議会で再議する方法。
第2案は、1.正副議長は自ら辞表を提出する。2.市長は凍結を拒否。3.議会は市長を不信任案提出(3分の2以上の出席で、4分の3以上の同意)。4.市長は議会を解散。5.議員選挙(選挙では、候補者は賛成か反対かを明確に立候補し、市民の審判を受ける。) 6.新しい議会が再び市長を不信任決議(同意は過半数でよい)をすれば、市長は辞職をせざるをえなくなり、結果的に総合体育館建設は中止される。一方、体育館支持議員が多い場合は建設される。
第3案は、司法への訴えである。予算執行費の差止め請求か、3月議会議長裁決無効確認の訴等が考えられる。
第4案は、住民投票。市民の発議による条例制定等の手続が進められる。
の4方策が考えられる。第3案は議会が収拾使いない場合の究極の救済処置だが、それ以外は何れも議会が関係する。換言すれば、議会は何れも逃げられないのである。
☆4月30日午前10時から、議長招集の会派首長会議が開催されましたが、議長の思惑の「総合体育館特別委員会の設置」は、大多数の会派の反対により否決された。併せて、政和会案も必要なしとされた。
いまこそ、須坂市議会の誇りと信頼の回復をはからねば・・・
2).市議会本会議で、可否同数になった場合は、議長の裁決により決議されることは地方自治法によって定められています。形がどうあれ、この裁決を議長が下しておきながらにして、もし後日この決議を議長が自ら議決取消を示唆するような発言をしたならば、これは大問題であり即、議会の信用の失墜につながり、須坂市議会は天下の笑われ者になってしまします。議会(立法)は司法と違いあいまいさが多分にありますが、それは政治が生き物であり、市民の幸福追求に沿うものでなければならないこと。時には緊急性を要する施策を強制的になさねば市民の生命や財産が失われることも有るからだと思います。この部分は高度の政治性と表現されるものです。低次元の話でそれも恣意的に議会の決定を取消すことなど許される行為ではありません。それとも、3月議会で議長は裁決するときに外圧がかけられていて、自由な議長職務ができなかったとでも言う心算なのでしょうか。田舎芝居で観れるのは、下伊那郡大鹿村の「大鹿歌舞伎」だけであります。
某議員が体育館建設反対派議員から非難される理由
3).某議員が我々反対派に示した「反対派に同調するプロローグ」とは、@設計は日建と地元の協力で行なう。A20億円以下の予算。B建設場所は北部グラウンドとする。この条件に一つでも市長が同意をしない場合は予算案原案に反対する(反対派に同調する)としていました。しかし、いずれの申し入れも市長からケッチンを食らいながら、明確な反対意志を出せず、3月19日夜半に賛成の意を決したことにあります。反対側からすれば整合性の無い賛成表明であり、これは翻意でしかない。賛成側からしても調子のいい信用の置けないものに映り、結果的に賛成・反対の両派より信用を失う形となりました。しかし、賛成派も議会は数なので除名はしない。
自由クラブは、議会の膠着状態を打破するために、会派幹事長会議開催を呼びかけた。
4).自由クラブは、前述の縷縷示した現状の議会の膠着状態では、今後の議会審議も慮れることを憂慮し、会派幹事長の設立を提唱した。設立趣旨は「幹事長は会派代表者を補佐する役割を備えていることもあり、直面する市政の課題や政策を会派副団長、幹事長会議で討議をし、的確な世論の動向を認識し、会派間の硬直や独善性を和らげ、以って議会運営の円滑を図ることにより、市議会の誇りと信用を市民から得ることを目的とする。」ものであるが、新政会と共産党が消極的姿勢を示している。6月議会までに数回の開催をし、横穴をあけ風を送らねば、須坂市議会は、膠着状態を打開できないであろう。
何れにしても、安直に正・副議長が3月議会決議を取消すとすれば、先ず己の身を捨てることがなければ打開策は無い。市長が議会に対して法を侵していない以上、議会も適正なる法手続を踏まない限り、良識ある市民の理解は得られません。議会の誇りと議会の信頼の回復に向けての具体的な対応策が求められていると感じます
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