大雪や ぜんこじ(善光寺)さんも 笠地蔵  壽茶

會報ことぶき 月報(No.35) 2002年1月号

(佐藤壽三郎市議会議員活動報告)

総合体育館建設に関わる特集
【報  告】

 
須坂市の永井順裕市長は、12月7日いきなり全員協議会で総合体育館の建設について、「財政状況が今後厳しくなることを踏まえ、まずメインアリーナだけを建設し、サブアリーナや柔剣道場は経済情勢を見ながら取り組みたい。それにはこれまで45億円としていた総事業費を30億円に減額した。地総債は来年度以降、箱物建設に利用できなくなる見通しのため、市は急遽本年度追加分として、2001年度から04年度を実施期間とする趣旨の地域総合整備事業債(地総債)の起債申請を長野地方事務所に10日にしたい。」との報告を受けた。

 須坂市の永井順裕市長は、12月7日いきなり全員協議会で総合体育館の建設について、「財政状況が今後厳しくなることを踏まえ、まずメインアリーナだけを建設し、サブアリーナや柔剣道場は経済情勢を見ながら取り組みたい。それにはこれまで45億円としていた総事業費を30億円に減額した。地総債は来年度以降、箱物建設に利用できなくなる見通しのため、市は急遽本年度追加分として、2001年度から04年度を実施期間とする趣旨の地域総合整備事業債(地総債)の起債申請を長野地方事務所に10日にしたい。」との報告を受けた。

小職は発言を求め、「全員協議会の法的性質並びに効果からしても、市長の本席での発言はあくまでも報告であり、これによって議会が承認した、あるいは承認と見做した効果を付与するようなことは絶対にあってはならないし、そのような承認効果は認められない。」と議長に「市長報告の法的効果」を質した。議長は「佐藤議員の発言の通りである。」と答弁したので、小職は市長に対し、「市長権限で地総債の申請を県になされることは、議会の何ら関知するものではない。されど議会の承認を得ていない、申請に必要な絶対的要件を欠いた申請であることを認識されたい。」と市長に確認したところ、市長も「申請に必要な議会の承認を欠いた申請である。」ことを認めた。

市はこれまで、バレーボールコート三面がとれるメインアリーナと、同コート一面のサブアリーナ、柔剣道場を、地総債を活用して一括同時建設する計画であったが、国の財政破綻において昨年秋に地総債の打ち切りが決まったことや現下の経済の不況や金融の破綻事案からして、公約という面子から当初の投資額を縮小して申請し、恰も事業縮小の振りをしながらも、結果的には、当初計画している総額45億の総合体育館を建設する魂胆。愈々3月議会では総合体育館建設をめぐって白黒の議決がなされる。 


須坂市総合体育館のあり方懇話会報告書要旨

 (以下は、教育委員会より議会に提出された同報告書を要約したものです。)

T 序論 

 懇話会の構成員:市民代表(10名)、学識経験者3名、各種団体推薦24名、行政機関代表3名 合計40名。   会議開催回数等:視察を含め11回開催された。


U 各論

1.体育館の必要性について

現状の課題 ア)屋内競技人口1人当たりの屋内競技面積は県内で最も低い。イ)全市的な各種大会でも休憩室や観覧席、駐車場が狭く、参加者や参加車両が溢れる。ウ)県大会等が優先され一般市民の会場確保が困難をきたす等の現状課題を確認。

A体育施設の整備充実について。ア)スポーツのもたらす技能・競技力の向上、健康増進ともたらす医療費の削減、青少年への健全育成のためにも総合体育館は必要であるとする論。イ)総合体育館の必要性を感じればこそ身近な小中学校の体育施設を充実すべきとする論。【この項の結論として】意見の一本化に至らず

2.財政計画について【市が示した計画内容】

事業案=地域総合整備事業債で、約3.5haの用地を買収し、社会体育施設として総合体育館を建設する。

事業費=45億円。 財源(A)=33億3千万円(市債)+11億7千万円(一般財源)

利子(B)= 4億8千万円

【交付税措置市債に対して17億3千万円、利子に対して2億5千万円。合計(c)19億8千万円よって、市の負担分=(A+B)−(C)で、30億円である。

 【このことについての協議内容】 
ア)この計画は当市の財政事情から無謀であり、これ以上の借金は後世に禍根を残すので建設中止すべきだ。
イ)経済情勢が回復するまで一時凍結すべきだ。
ウ)計画を見直し、あるいは年次計画に分けて建設すべきだ。
エ)第四次総合計画として議会の承認を得ているので建設すべきだ


 【このことについての結論】 意見の一本化に至らず。

<緊急課題> 地域総合整備事業債廃止問題が浮上したことによる市の対応策についての論議

ア)有利な財源を取り逃すべきでない論。 イ)慌てて事業を進めるべきでない

 【このことについての結論】 有利な財源確保の期限が緊迫しているが最終的な市民の決断は議会に託す。



3.   建設規模について
 【市が示した計画内容】

 @敷地      約3.5ha
 A総合体育館メインアリーナはバレーボールコート3面、サブアリーナはバレーボールコート1面程度。トレーニングルーム等を備え、柔・剣道場合築


 
【総合体育館の基本理念】

(ア)    大規模な集会やスポーツイベントなどの開催に配慮した施設

(イ)     久性、安全性を備えた施設

(ウ)     自然エネルギー等を利用した経済性に配慮した施設

(エ)     市民のコミュニケーショーンが図れ、公式競技から生涯スポーツ、
    レクレーションまで柔軟に利用できる施設

(オ)     障害者、幼児、高齢者が利用できる施設

(カ)      災害対策上における機能(避難、発電、備蓄等)を有した施設

(キ)      ランニングコスト(維持管理経費等)に配慮した施設

(ク)       須坂の風土・特性を活かした施設

(ケ)       周辺既存施設との関連性に配慮した施設。

  B駐車場規模 約400台 

 【このことについての結論】
 
県大会程度の大会運営が容易に出来るアリーナの広さと観覧施設、トレーニング室等付帯設備の規模とすべきだ。メインアリーナは東部町程度の規模。観覧席は大町市を見本としメインアリーナ棟、管理棟、サブアリーナ棟、武道場棟別に順次建築の摸索。意見の一本化に至らず。

 4.建設位置について 【市が示した計画内容】 @須坂市大字野辺地籍

 【このことについての結論】 
  
@地元地権者の概ね理解をされている場所と言える。
  AIC等のアクセスを考えても最適地。
  B税金が投下された優良農地であるから不適地。
  C将来の市町村合併や小学校の統廃合を含めて検討すべきで不適地。
  D北部体育館に施設を増設して充実したら足りるから論外。意見の一本化に至らず。

V 総論
 懇話会としては、各課題の集約の一本化は困難であり、財政・行政に堪能な議会の判断に委ねる。

☆財源は大丈夫か。須坂だけの独立公国的予算建てで総合体育館は賄えるのか?

【議会は動かず】
 
市長から、12月7日突然全員協議会で総合体育館の建設について、「財政状況が今後厳しくなることを踏まえ、まずメインアリーナだけを建設し、サブアリーナや柔剣道場は経済情勢を見ながら取組む。メインアリーナ分30億円として予算建てる。地総債は来年度以降、箱物建設に利用できなくなるため、市は急遽本年度追加分として、2001年度から04年度を実施期間とする趣旨の地域総合整備事業(地総債)を長野地方事務所に10日起債申請したい。」旨の報告あり ⇔ 議会は単なる市長報告として聞く ⇔ 議会は部分承認はしない(不可分対処)




【県税の見通しみついて】 
 阿部長野県副知事は、来年度の税収見通しについて「これまでに例がないほど厳しくなる」と発言。 県は昨年11月に、本年度の税収は当初予算計上額(2,548億円)を26年ぶりに下回る―との見通しを示していたが、来年度はそれをさらに下回るとの予測を打ちだした。(信濃毎日新聞1月11日付)


【市税の見通しについて】 

 永井市長は、02年度は01年度見込みに比べ6%程度減(約4億円)の約61億円で、〇2年度〜〇4年度の三カ年の総額は、2000年度に見込んだ額に比べ8億〜10億円(約5%)程度減少すると発表。 (2001年12月12日 信濃毎日新聞より) 国が2兆から2.5兆円の減収を勘案すれば地方交付税も削減されると判断される。畢竟、市の予算規模は単純に2000度比5%では済まないと予想されますが、こんな緊縮財政のなかで公約を死守して総合体育館建設に邁進する市長の行動は、戦前の軍部にも似た亡国の道筋が窺えまいか。


【危機管理】 

 債務超過23億9000万円で上田商工信組破綻認定(12/29/01)。県は29日、上田商工信用組合(上田市)の経営破綻を受け、長野地方事務所と県信用保証協会長野事務所外に緊急相談窓口を設置した(信濃毎日新聞12/30/01より)。私が昨年12月議会で市政を質した真意は、将にこのような事態を想定しての質問でしたが・・・


【選挙報告・分析】 
 1月20日、更埴市市議会議員選挙が告示され、定員22名に26名の立候補した。


【小・中学校関係】
 墨坂中学校前校長である宮崎達夫選は、県教育委員会教育功労者賞を受賞され、1月19日午後5時半より、光臨閣において祝賀会を開催した。先生が赴任当時の先生方全員、PTA関係者、現在在職の職員総勢57名が参加して宮崎先生夫妻を讃えた。


【中央政界通信】 
 小坂憲次代議士の「新春の集い」が1月4日午後1時よりナガイホールで執り行われ、3市町村の首長・議長・議員や須高の経済界、各種団体の代表が多数出席しました。代議士には是非今将来のために常任委員長になって大臣を目指していただきたい。


【成人式について】 
 平成14年度新成人は須坂市で742名。須坂市はおとなしい祭りをする土地柄か、成人式も新成人にとって厳粛な式であった。各々の天より賦命されし命題は何かを自問しながら、健康で張りのある人生をおくられたい。


【千曲のかなた・昨年回顧】 
 哀愁を帯びた胡弓の音がラジオから流れている。妻は御節料理を調えているらしい。子らは年越しのための清掃に忙しい。私は独り市政の安んじを願いあれこれと瞑想している。決して掃除がやだくて瞑想をしている訳ではない。今年一年を振り返り、新たなる出会いを喜び、逝きし人を静かに偲び冥福を祈る。人の世の邂逅に摩訶不思議を感じる。今年も国家が、愛すべき須坂が、無恙大晦日を迎えられるを素直に喜ぶ。





〔桃太郎侍〕
 しなの鉄道再建案は、碓氷峠の復活しかない。



 参院国土交通委員会(北沢俊美委員長)は16日、田中知事や部局長、県内市町村長らとの意見交換や、浅川ダム(長野市)予定地などの視察を行った。意見交換で、知事は第三セクター会社しなの鉄道の経営再建に関して「さらなる経営努力とともに、JR東日本にも提言し、ともに解決すべき問題がある」と述べ、JR経営となっている篠ノ井―長野間の取り扱いなどを、JR側と話し合っていく考えを強調したと17日付信濃毎日新聞は報じている。

 しなの鉄道も悲劇の原因は二つある。一つは軽井沢で終点であること。二つに長野新幹線と並行して運行していることである。解決策はこの二点を解消すればいいのである。JRに横川止まりになっている信越線を軽井沢まで復活させることであり、その結果しなの鉄道を高崎まで相互乗り入れをさせることにより、在来線の復活がなり在来線で長野⇔上野間が結ばれる。またしなの鉄道は「高原列車」のイメージをフルに活用して蒸気機関車を軽井沢長野間で走らせる等の個性のある鉄路にしなければ、収入は沿線住民の足だけで終わってしまう。今のままでは車社会の長野県では、詰るところ鉄道はどん詰まりになるは明白である。



 
 【会員の広場・激励ありがとう御座います。】 


持てる力を発揮して次に備えてください(Mさん)。

市政のために大いに力を発揮してください(S氏)。

ご活躍を祈っております(Sさん)。

泉小路の心を大事にして頑張ってください(M氏)。

須坂市をシッカリさせてください(I氏)。

めざましい活躍と成長を嬉しく存じます(高校恩師)。

総合体育館は不要です(F氏)。総合体育館の建設をお願いします(Hさん)。

泉小路は所詮長屋街ですからね! 名門の私共とは違いますね (なにさま様)。



【北信鏡】12/21市長・商工会議所会頭・大連商工会議所使者との面談立会/26一期研修会/27行政懇談会/29行政協議 2002/01/1二年参り /4小坂代議士新年会 /5新春号配信/10全員協議会・臨時議会、政和会会議、/11議員定数検討特別委員会、商工会議所新年会/13出初式、第3分団新年会/14成人式/18宅建新年会/19宮崎達夫先生教育委員会教育功労賞受賞祝賀会/20更埴市市議選応援




発行日・配信日 平成14年(2002年)1月21日

発行人 須坂市議会議員佐藤壽三郎
発行責任者 壽會佐藤壽三郎後援会 竹村徹志     
長野県須坂市墨坂南一丁目6番23号