朋あり遠方より来る



 古き友人我が須坂を訪ね来たる
 おおいに古き日々を手繰り寄せ
 話に華をさかせ過ぎし日を語らん
 あの頃の皐月の蒼天と今日も変わらぬものを

 然れども古き日は再び復(かえ)らず
 暫し黙することしきり也
 過ぎし日は 恰も石垣の石の如く 黙するものなり
 今在るは この石垣の上にあるを語り明かす

 共に過ぎし日々を讃え
 共に今健やかなるを慶ぶ
 幸いなるかな朋あるを
 互いに光陰矢の如きを語りそして悟る

 吾人はすべからく邂逅
 邂逅によって吾人は導かれる
 邂逅によって道が開きうる
 しかれども 邂逅は双刃なるを 忘るる勿れ


2008/05/26 (月)