職人の風上にも置けない素人


 先日、ある市民の方から「うっかりガラス修理も頼めない!」と苦情が寄せられた。
 苦情の内容はこうだった・・・・・・・・・
「ガラスを破損してしまったので、知り合いのガラス屋さんに修理を頼んだら、翌日にはこのガラス屋と友人関係にある人が、破損した箇所から理由まで知っていて、そっくり状況を喋ってくれたという。

 ?(はてな)知っているのは家族とガラス屋だけだのに。これは何ということだ!「口の軽い職人には金輪際修理は頼めない。これほど人の信頼を裏切る話はないのでは? 私の憤懣が大人げないのかどうか市民の皆さんに聞いて欲しい。」と大変な剣幕であられました。

 元来、職人は口が堅いことが財産である。建設関係者は見取図を工事関係者以外には不用意に見せないことを誇りとする。職人はどこどこの家の修理なり修繕を第三者に喋ることは、あってはいけない話であり、職人気質(プロ意識)に欠けると言える。

 仕事(修理代)を頂いたうえに、修理事情をこともなく第三者にぺらぺらと喋ることなどは、職人の風上にも置けない痴れ者の話でもあるが、相談者が言われるとおり、これは信頼をなくすなにものでもない。この業者は大事なお客様を失ったと言える。
■2005/11/09 (水)