ね  が  い


                     須坂市議会・総務文教副委員長 佐 藤 壽三郎



 皆さんこんにちは。今日は皆さん方が、恐らくは生涯忘れることのできない日であると思います。須坂に生まれて、この森上小学校に入学する。これは大きくなればわかると思いますが、ひとつの「縁」と言うものです。


 君たちは、今日この記念式典で、先生方、お父さん、お母さん、市長さん、教育長さん、議員さん、区長さんをはじめ、君たちを支えてくださるPTA役員のみなさんなど大勢の方々に、言うなれば蒲の穂綿に包まれて、その真ん中に君たちが居たことを、将来何かのときに思い出して欲しいと思います。


 議員になってから、様々な方々からご招待を頂きますが、私は森上小学校を訪ねるのが大変楽しみであります。何故かと言うと、50年前の自分がこの講堂の中に、君たちの中にいる様な気がするからです。


 70周年を記念するにあたり、君たちにお願いすることが三つあります。
一つは、元気に大きくなって欲しい。君たちは須坂の宝なんだ。みんなで大きくなって、君たちがこの70周年以降の、80、90、100周年記念の式典を、みんなでやれるような人になって欲しいと、願うからであります。


 二つは、とかく昨今は、小学校・中学校の履歴を省く人がいますが、将来、君たちが大きくなり、学校を卒業して履歴書を書く時には、必ず、「須坂市立森上小学校卒業」と、胸を張って堂々と書ける人であって欲しいと思います。森上小学校で過ごした6年間の歳月こそが、実は君たちの生涯に亘る誇らいなのであります。


 そして三つは、常に、ふるさとを感じている、君たちであって欲しいと思います。君たちが大きくなった時、多分、島崎藤村と言う小説家の本を読むと思いますが、彼は、「血につながるふるさと、心につながるふるさと、言葉につながるふるさと」と、この三つを記(しる)しています。


 君たちが、将来この須坂を離れても、万が一、須坂に一大事があったり、この森上小学校に一大事があったりした時には、どんなに地球の果てにいても、この須坂に、この森上小学校に馳せ参じる。君たちのふるさとは、君たちの手で守る気概を持ち合わせる、勇気のある人になって欲しい。どうかこの三つを生涯忘れないで欲しいと思います。


 今日のこの記念すべき式典は、既に祝辞を述べられました皆様方の言葉の中にもあるように、森上小学校に関わりのある地域の皆さん、それから校長先生はじめ諸先生、PTAの会長さん、或いは、皆さんのお父さん、お母さんのお力添えによって、この70周年の式典が今執り行われていること。そして何よりも意義があることは、君たちが主役として、いまこの式典に参加していると言う歴史的事実なのであります。どうかこのことを忘れずに、この「森上のこころ」を、いつまでも心の中に秘めている人であって欲しいとねがいます。


 関係各位の皆様方、どうかこの「森上の心」が永劫に続くことをともに願い、児童のみなさんと「森上の心」を共有したいと思います。今日は、おめでとうございました。



 (平成16年10月23日、市立森上小学校は創立70周年記念式典を行いました。当日、市議会総務文教委員会の委員長が式典に欠席されたので、急遽、副委員長が祝辞を陳べることとなりました。この日の午後5時59分にあの新潟中越地震が発生しました)