カッコカッコと 忙(せわ)し過ぎねか 郭公め    壽茶 


佐藤壽三郎の議員活動報告詳報


ことぶき月報(No.165) 2012年6月号

終世書生気質 : 千曲のかなた をご覧下さい。


【6月定例会のあらまし】

 6月11日招集れた6月市議会定例会は、7月3日最終日をむかえ(会期は23日間)、事件決議2件、条例7件、補正予算1件、請願4件、諮問(人権擁護委員の推薦)1件、意見書3件を原案とおり議決し閉会しました。(詳細は市議会報や須坂市ホームページをご覧ください。)

                  須坂市ホームページ


1. 私が今議会で行った一般質問を詳細にお示しします。

■ 佐藤議員質問:3月市議会以降の須坂市の景況観についてお示しください。

□市長答弁:市内の製造業百社を対象に4月に実施した平成24年1月から3月期の企業動向調査では、6月までの次期予想が、食品、金属業については「好転する」とした企業が多いものの、一般機械、電気機械業等については、同業他社との競走激化などで、「悪化する」と予想している企業もあり、業種、企業間における格差が見られた。


■佐藤議員質問:須坂市の歳入が大幅に少なくなる将来のことを考えると、市道、橋梁、公用物、保育園、小中学校の校舎や体育館、或いは水道施設、下水道施設等市の公共事業と公用財産について、将来に亘る保守・維持管理或いは廃止等の施策計画が必要ではないか。

□総務部長答弁:須坂市の今後の人口推計では、平成23年度には47,480人となり、22年度から4,700人減少すると推計しました。公共施設の維持管理は、これからの地方自治体にとって大きな課題であるとともに、特に人口減少下での、厳しい財政状況の中で、公共施設のあり方については、十分心して、取り組まなければならない課題であります。後年度にできるだけ負担を残さない財政運営と施設整備に、取り組んでおりますが、今後も気を引き締めて取り組んでまいります。

○市道の橋梁等は従来の事後的対応から、計画的かつ予防的対応へ転換し、対策を実施して行く。橋梁等につきましては国の方針もあり、昨年度、橋梁長寿命化修繕計画を策定し、市のホームページに公表してある。

○道路施設は、供用性能を把握する中で、重要度、損傷度合、劣化状況等を分析し、総合的評価から優先順位を決定し、改修計画を建てて実施してまいる。

○保育園は12園を10園とした。人口減少の中、より子どもを生み育てることのできる環境を整え、少しでも人口の減少に歯止めをかけるための、保育サービスの充実を考えてまいります。

○小学校校舎につきましては、市内全小中学校校舎及び体育館は全て耐震工事が完了し、安心安全の学校づくりができました。

○上水道施設等については、平成10年度からは、国庫補助事業により、石綿セメント管をタグタイル鋳鉄管に布設替えしております。27箇所ある配水池などの施設では、主要配水池4箇所の緊急遮断弁を設置しました。

○下水道施設等については、建設から管理経営の時代へ移行する今後は、その機能を発揮継続させるため、効率的な改築計画・修繕計画が必要であると考える。今のところ大きな劣化は見当たりません。


■佐藤議員質問:総務省はこどもの日に併せて、4月1日現在、15歳未満の子どもの推計人口は、前年より12万人少ない1665万人で、統計で溯れる1950年以降で最も少ないと発表しました。子どもの数が減るのは82年以降、31年連続で、少子化の進行に歯止めがかからない実態が浮き彫りになったと言えます。(日経5月5日)

本年度の新入学児童は全市で433人でありましたが、児童の少ない小学校を挙げるならば、豊丘小学校7人、須坂小学校24人、豊洲小学校28人でありました。
市内11校の小学校の統廃合も避けて通れない課題であると思います。良質な教育の場の提供と共に、将来の人口減と歳入の減収を慮るときに、小学校の適正規模の検討が今こそ必要ではないでしょうか。教育委員会の考えを示してください。


□教育次長答弁:現時点では、小学校の統廃合につきましては考えておりませんが、将来となり合う学年の合計が8名以下となり、いわゆる複式学級の時期を予想すると、避けては通れない課題であります。


■ 佐藤議員質問:須坂市水資源保全条例は、水の採取を主眼とした条例である。時代の要請である水質の保全も図れる条例に見直すべきではないか。

□水道局長答弁:県では本年度より水資源保全対策について具体的に検討していくため、地方事務所単位で水資源保全対策連絡会議を設置しますので、市もこの連絡会議に参画し、情報収集、意見交換を行ってまいります。


■佐藤議員質問:本年度の臥竜公園さくらまつり、GWに公園を訪れた市民と観光客の大雑把な対比を示してください。

□産業振興部長答弁:さくらまつりにつきましては、まつり期間中の1日あたりの有料駐車台数を比較しますと、平成23年度は、同じくマイカー722台、バス11台でございました。本年は1日あたりマイカー1,212台、バス24台であり、バスの台数が若干思わしくありませんが、総じて平年並み以上の客足が戻った。
○ゴールデンウィークにつきましては、昨年比9.9%増となっており、おおむね県内状況と同様の傾向となっております。


■佐藤議員質問:臥竜公園が須坂市民の憩いの場であることを示して(立証して)下さい。

□産業振興部長答弁:約20を超える工夫したイベント、百々川に鯉のぼりを泳がそうイベント等が催され、H23年度観光統計推計値で約60万人の方々にご利用いただいております。本年度の臥竜公園さくらまつり、ゴールデンウィークに公園を訪れた市民と観光客の大雑把な対比については、昨年同様の入園者数約1万7,500人が入園されております。
○ゴールデンウィークに限って感じることは市外の方のほうが若干多いのではと感じたところです。


■佐藤議員質問:人権侵害であると声を発せられない、黙って我慢する。或いはどうしたらよいかわからない人々に、如何に光をあてるか。救済してあげることが必要であるが、その具体的な方法を示して下さい。
○助けての声を発せられない園児や児童を虐待から救済するについて、市(教育委員会も含む)の具体的な救済施策を示して下さい。


□総務部長答弁:人権意識は高まってきているのではないかと考えられますが、女性、子ども、障がい者、高齢者などさまざまな人権問題への関心が、県と比較して全体的に10%低い状況にあることは課題であると考えております。
一人ひとりの人権意識を一層高めるために、人権問題は、他人事でなく、一人ひとりが、自分や身のまわりの人の問題として気づき、考えられるよう学校、各町区長さんや公民分館、企業など関係する市民の皆さんと連携、協力して学習会、研修会などの開催や広報、啓発を進めてまいりたいと考えています。

○(人権侵害からの)救済方法につきましては、人権侵害の相談があった場合は、その事実関係を確認し、必要によって長野地方法務局へ申告します。長野法務局での調査が行われ、人権侵犯の事実が認定された場合は、救済のための措置が講じられる体制が整っていますので、ご相談いただきたいと思います。

○「助けての声を発せられない園児・児童を虐待から救済するについて市(教育委員会も含む)の具体的な救済施策」について申し上げます。
須坂市では、須坂市虐待被害者等支援対策連絡協議会を設置し、長野県中央児童相談所、須坂警察署をはじめとする関係機関が連携し、相互に情報を共有し、児童虐待の未然防止や早期発見、早期対応に努めております。

〇子どもの態度や健康状態から虐待の疑いがある場合には、状況の把握及び問題点の確認のための個別ケース検討会議を開き、必要に応じて長野県中央児童相談所と連携し対応しております。

〇緊急性のある虐待通告があった場合は、「時間ルール」により、48時間以内に市の子ども課の職員が子どもを直接目視することにより安全を確認しております。

〇地域の皆さんの見守りも重要で、虐待が疑われる家庭のご近所の方、民生児童委員さんなど地域で虐待を見逃さないよう、地域の子どもは地域で守れるよう、みなさんのご協力をお願いいたします。

2. 上程された議案に対する私の質疑・意見をお示しします。

Q1. 井上町にある「枕状溶岩」は県の天然記念物にされているいるようですが、枕状溶岩の山肌が最近草木が生い茂り、山の所有者は維持管理を放棄した状態のようです。この維持管理を県が自らせず、なぜ須坂市が維持管理費用を負担するのか疑問を感じるが如何か。

   
Q2. 松川霊園と坂田霊園外の市営霊園の互換性を図るべきである。
市営の霊園は、坂田町、高梨町、そして松川町にあります。松川町は墓地が陥没し墓石が傾く自体が発生したので、言わば新松川霊園として再生されました。坂田霊園、高梨霊園に永代使用料を納めた市民で、未だに納骨されていない(未使用)の権利者が、坂田霊園から高梨、松川霊園に、高梨霊園から坂田、松川霊園に、旧松川霊園から坂田、高梨霊園に転墓地を希望される者が仮に居られるならば。便宜を図ってやるべきと提唱。理由は便宜を図ることにより、より居住地に近い墓地の利用と、併せて空墓地の整理を図るためです。便宜を図るべきと思いが如何か。

3. 今議会での調査研究における私の質疑・意見をお示しします。


意見提唱1.
長野電鉄屋代線の須坂駅と井上駅間に設置されていた遮断機のある踏切の遮断機を、早急に村山駅〜日野駅〜須坂駅〜北須坂駅〜小布施駅間にある、遮断機の無い踏切に移設設置できないかを長野電鉄に働きかけ、市内における踏切事故の撲滅を図るために有効利用するよう進められたい。

意見提唱2.
人権侵害に関して、職場での人権侵害は労働局、学校関係における人権侵害は学校若しくは教育委員会が、一応保護活動に動ける期待が持てる。問題は地域における人権侵害問題は市の機関が積極的に情報収集しない限り、人権侵害されている人の救済につながらない。一歩間違えば人権侵害は命を奪う。市の早急の対応策(マニュアル)の確立を臨む。

意見提唱3.
富士通須坂工場跡地から検出されたPCBに関して、地下水の採取に関する現行の「須坂市水資源保全条例」では、水質に関して須坂市が自ら市民の健康を守る手立てとしては有効性がない。況してや水質汚濁防止法は知事の権限下にあるものであり小回りが効かない。今回の事案は富士通が自ら発表したものであり情報の信憑性の課題もある。須坂市が行政庁として情報に関して受身であったことは大きな問題だ。市は速やかに且つ真摯にPCBに関して、穀町、上町、本上町、常盤町、新町住民に説明会をなすこと。更に須坂工場直近の、寿泉院、須坂小学校、旧郡役所、旧東保育園等敷地内に採取井戸を掘削して地下水の採取すること(掘削費用等は富士通が負担する)。市自ら情報収集と地下水の分析をなし、住民の健康に関する不安を払拭すべきである。


 その他常任委員会の調査研究で行った質疑等です。
  〇マイコプラズマ肺炎の流行状況について   【健康づくり課】
  〇介護保険料21.8%増の抱える要因について 【健康づくり課】
  〇不妊治療の助成の進捗状況について     【健康づくり課】

4. 人権擁護委員候補者に関する人事案件に対する私の賛否です。

〇植木新一  小島町在住    元市議会議長 再任
〇南澤正敏  ハイランド在住   元区長     新規
〇藤井壽美男 本上町在住    蓮休寺住職  新規
                                      (敬称略)

  ◎何れの候補者の推薦に私は同意しました。

5. 請願・意見書に対する私の賛否です。

1)請願について。
 @ 緊急事態基本法の早期制定を求める意見書提出を求める。
    ◎請願に私は賛成しました。

 A 国に対し、消費税増税反対の意見書を提出することを求める。
    ◎請願に私は賛成しました。

 B 子ども・子育て新システムの導入に反対し、現行保育制度の
  拡充を求める意見書提出を求める。
    ◎趣旨採択決議案に私は賛成しました。

 C 義務教育費国庫負担制度の堅持を求める。
    ◎請願に私は賛成しました。

2)意見書について。
 @ 国等に緊急事態基本法の早期制定を求める意見書提出。
 A 国等に消費税増税に反対する意見書提出。
 B 国等に義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書提出。

  ◎何れの意見書提出に対して、私は賛成しました。



6. 【 お知らせ 】第7回 4会派合同議会報告会

 日時:7月17日 午後6時から8時まで 
 会場:シルキー(小ホール)
 内容:第1部 6月議会での争点について
           〇議会と市長との二元性のあり方に付いて
             市民の皆さまのご意見をお聞かせください。
 
     第2部 市民の発言の場として場所と時間を提供します。
          一人5分以内で、自由に市政に対する提言をしてください。

      ○発言を希望される方は、予め4会派議員までご一報ください。




7. 【北信濃鏡】
6/3会報町内配布、イチゴ園を園児に開放する協議(福島町の農家からの申出) /4議会運営委員会、会派団長会議 /5会報配布、永楽荘、やすらぎ調査 /6雁田土地調査、副市長面談 /7雁田土地協議、市政懇話会 /8雁田土地協議 /9社協南部支部総会 /10 樋澤・斉藤協議 /11全員協議会、本会議開会、予算決算特別委員会、福祉環境委員会環境 /12一般質問調整 /13福祉環境委員会、分科会、現地視察、一般質問調整 /14一般質問調整 /15全員協議会(須坂温泉、開発公社、文化事業団決算)、境沢町商工会総会 /16一般質問調整 /17一般質問調整、行政相談 /18行政相談2件 /19〜21一般質問 /22会派意見調整会議、4会派意見調整会議、行政相談 /23中野市バラ祭り、行政相談、手談 /24市議と意見調整 議会報原稿作成、報道関係者と懇談 /25予算決算特別委員会・経済建設分科会、経済建設委員会 /26予算決算特別委員会・総務文教分科会、総務文教委員会、/27予算決算特別委員会・福祉環境分科会、福祉環境委員会、所管懇親会 /28会派意見調整会議、手談 /29予算決算特別委員会、4会派意見調整会議 /30会報作成・町内配布、FAX版配信、7/1会報町内配布 /2議会諸類整理 /3議会運営委員会、全員協議会、本会議、福祉環境委員会 /4福祉環境常任委員会行政視察出向。能代市行政視察 /5秋田市行政視察 /6一関市行政視察、陸前高田市現地視察(視察報告会は9月定例会開会中に開催を予定)

発行日 平成24年7月7日

今月号は佐藤壽三郎メールマガジンVol.439 〜Vol.441をまとめたものです。

編集:発行人 須坂市議会議員(新自由クラブ)佐 藤 寿三郎
須坂市墨坂南1丁目