麦茶をば ごくごくごくと ごくごっくん  壽茶

佐藤壽三郎の議員活動報告詳報
ことぶき月報(No.143) 2010年8月号
終世書生気質:千曲のかなた をご覧下さい。


1.【 9月市議会定例会にむけて 】

 1.【私の議会内議員活動】
 (1)各常任委員会等について

1)経済建設委員会の調査研究
  @ 平成22年8月10日。消防署会議

   議題  
   イ)7月28日発生した市営住宅豊丘団地火災の報告を市所管課より受ける。
     火災原因は寝たばこ。


2)予算決算特別委員会
  @   平成22年8月10日 消防署会議室
  A   議題
     イ)事業評価(1次評価)の予定について
     ロ)外部評価の進め方について
     ハ)事業仕分けの進捗状況について
     ニ)須坂市財政の現状について
     ホ)新年度予算編成に対する申入れについて

       等を担当所管課から説明を受けた後、質疑応答をしました。

【私評】示された予想数値にコメントを出すことは出来ませんが、議員の質が諸に判るのが市の財政状況を読むことであると思います。市側から提供された原稿を読むのではなく、議員自らが分析した見地で市長に物申すことが必要と思います。


3)議会運営委員会
 @   平成22年8月2日 於:議会第3委員会室

議案
イ. 基本構想審査特別委員会(仮称)の設置について⇒協議不調
ロ. 須高ケーブルテレビにおける予算決算特別委員会が仕切る「代表質疑」の放映について。


 A   平成22年8月9日 於:議会第3委員会室

議案
イ. 基本構想審査特別委員会(仮称)の設置について⇒協議不調
ロ. 9月定例会における予算決算特別委員会が仕切る「代表質疑」にかかわる須高ケーブルテレビ中継は行なわない。⇒ 一致


 B 平成22年8月19日 議会第3委員会室

  協議事項:基本構想審査特別委員会(仮称)の設置について。

  協議の結果:協議不調により繰越。


 C 平成22年8月25日。於:議会第3委員会室

 協議事項の結果です。

T.9月定例会の議案、会期日程、議事日程等にについて協議しました。
U.基本構想審査特別委員会を9月定例会中に設立することで合意。
V.行政視察報告会を9月25日(土曜)午後2時から行なう。
W.クールビズは9月議会も適用する。


【私評】基本構想は須坂市が描く将来像であります。これを実現させるために具体性を帯びた「基本計画」、更に財政的に裏打ちされた「実施計画」で現実味を帯びるものであります。これらを一貫して且つ継続して議会として取り扱う受け皿を議会内に設ける必要性を問いました。過去には何れも極めて形ばかりの基本構想審査特別委員会を設置し議決されておりました。

 然し、現市議会には「予算決算特別委員会」が設置されて当時と情況が異なる。であれば徒に基本構想だけを審査するための特別委員会を設置する必要はなく、予算決算特別委員会の権能に、基本構想に絡む「基本計画」或いは「実施計画」の進捗状況等を追跡或いは比較できる項目を追加すれば足りるとする新自由クラブの提唱に、反対する2会派は明確な理由を明示できないで足踏みし本日漸く結論がでたが、都合5回も小田原評定を繰り返えす失態は、委員がメッセンジャボーイ(民法で云う所謂使者)に終始する会派がある以上、まとめ役の力量が問われる委員会運営であるのでは。


 地方主権とは、須坂市が責任を持つ施策を行なうことを意味します。このことを少しも理解しないで、徒に発言をされても不快でしかありません。冷静に須坂市における議会の使命は何たるかを自覚して欲しいものです。


4)全員協議会
 (1)平成22年8月10日 於:消防署会議室

議案
イ) 県下19市議会で構成する県議長会より、佐藤壽三郎議員は議長期間中の功績を認められ表彰を受けました。
ロ) 市選挙管理委員会の失態事案の顛末について
ハ)  東庁舎(議会等)の耐震補強工事等の建築主体工事について
ニ) 工事に伴う議会会派室の利用方について


 (2)9月定例会に提出される主な議案です。

1)
事件決議として19件。指定管理者の指定等について
2) 条例案として7件。市立小中学校設置条例の全部改正等
3) 決算認定として10件。平成21年度須坂市一般会計外
4) 補正予算(案)として8件。平成22年度須坂市一般会計外


 (3)平成22年度須高市町村議員研修会
1)
平成22年8月19日 主催:小布施町議会
2)
演題:最近調査した「町づくり」から発見したこと

講師:江戸川大学社会学部ライフデザイン学科 
    鈴木輝高 教授

3)
講演内容:

イ.長期的な視点、永続的な目標がない日本について。 

ロ.産業革命がもたらした一極集中について。

ハ.IT(情報)革命の分散化、分権化によってもたらされたはずの自由や余裕は生まれたかについて。

ニ.IT革命は何をもたらすか?について。

ホ.20世紀型産業社会モデルの継続性についての疑問

ヘ.長期的な日本のあるべき姿の視点とは

ト.グローバル化の時代に、ローカルを生命情報化して生きる思索。

チ.未来可能性のある地域づくりとは。

リ.「時間」と「心」について。

ヌ.生命情報・社会情報・機械情報について。
イ〜ヌまでの項目について、鈴木教授の持論を展開された。


ル.NPO法人「まちづかい塾」(岡山市)

ヲ.「おいもを愛する会」(呉市)

ワ.NPO「尾道空き家再生プロジェクト」(尾道市)

カ.高松市丸亀商店街振興組合(高松市)
ル〜カまでの全国各地の「まちづくり」の事例の紹介。


ヨ.イレギュラーが個性について。

タ.マネージメントとリーダーシップについて。

レ.瀬戸内国際芸術祭について。

ソ.ローカルデザインについて。

ツ.ローカルデザインから新世代ビジネスについて。

ヨ〜ツについて、鈴木教授は想像→創造、まちづくり=地域住民+行政+サポーター。アートの部分が加味されることが必要等、持論を展開された。

【私評】鈴木教授の講演を拝聴していて感じたことは、「まちづくり」は実は市町村或いは商店街にとっては、地縁が育てた文化であることである。商店街のオヤジサンたちは、商売の繁盛を願って先行投資(おまけや景品)を出すものであって、商売が衰退すれば先行投資も出来なくなる。一面お客も現金なものであって先行投資のない商店街を素通りする。


 魚屋、八百屋、酒屋、干物屋、肉屋、惣菜屋、牛乳屋等がスーパーの出現によって吸収され、これらの業種の方々は店閉めを余儀なくさせられた。衣料品屋、靴屋、メガネ屋、電化製品屋は、スーパーではなく、大型量販店として全国展開されているのが現実で、小規模な商店が自立して行くことは、仕入値段、顧客、商圏、人出とこれこそ至難の業である。


 須坂を例にとっても、かっては映画館が4館もあり人波に溢れた劇場通り、本町通り、広小路、御蔵町商店街、銀座通り商店街、更にショッピングセンター内の商店街の衰退は、商店主の奮闘やアイデアだけではどうにもならない状況下にあると感じる。スーパーも量販店も中小の商店も生活がかかっていることは同じである。日本の流通を変えない限り地元商店街は、今後更に袋小路に追い詰められたお先真っ暗の衰退の途をたどることとなる。


 鈴木教授は、年間150日を全国の商店街をリサーチするために歩きまわっていると紹介された。広範囲な情報収集をお聞きして、一つ心配になったのは、講義で紹介された「学生アルバイト」は一生可能なのか、「片手間でコーヒーを売ったり、ビールを売る」ことに、或いは宅地建物取引業まがいの行為をすることは、脱法行為(即ち違法)として許されないのではないかと疑問を感じた。


 町内の盆踊りで、公民分館が「町民に買い求めておいたビールを、酒屋から買った値段でお祭り会場で売った」ところ、酒屋から酒類販売違法だと警察に通報された覚えがあるが、日本は規制がうるさい社会でもある。鈴木教授の次回の報告に期待しよう。


平成22年度須高市町村議員研修会

(1)泉小路活性化の会
@ 平成22年8月20日 幹事会に出席。平成22年7月30日。中央公民館に於いて、須坂市まちづくり部の主催の「蔵の町並みキャンパス市民講座」に参加しての総括と、今後の会報編集のあり方について協議。


(2)陳情等に基づく現地調査
@ 平成22年8月6日  3日に降雨した豪雨の被害の申出を受けて町内を市所管課職員、区長と共に現地調査。

A 平成22年8月10日 須坂市内豪雨にみまわれる中、町内の河川の溢水事案で、現地確認要請を受けて市所管課職員、区長と現場調査をする。3日の日の豪雨より被害は甚大であった。

B 平成22年8月12日 8月10日の豪雨に関して、幸高地籍の住宅に冠水があったことについて現地調査し、市所管課に現地調査を依頼。

C 平成22年8月16日 まちづくり部河川課宛
古川護岸に豪雨で河床が剥がされたコンクリートの残骸を発見し、河川課の現地調査と回収を申し出る。

D

平成22年8月18日 生活環境課宛
「深夜に車の騒音による安眠妨害と昼間中にボリュームを一杯にあげての迷惑な行為を止めさせて欲しい」申出を受けた。議員としての介入行為ではないので所管課に取次ました。

                   


(3)南澤汎山・雅尚納涼のしらべに出席
 @22年8月10日。於:メセナ・小ホールにて


(4)地域づくり市民会議に出席 
 @平成22年8月27日。於:南部地域公民館


(5)平成22年度須坂市総合防災訓練
 @ 平成22年8月29日、須坂市議会防災委員会が招集され、招集訓練を執り行ないました。

 A 同日午前8時より市立常盤中学校校庭で行なわれた須坂市総合防災訓練の視察を行いました。本年度は穀町、上町、本上町、中町、上中町、横町、常磐町の住民の皆さんが参加して執り行なわれました。訓練終了午前10時。



 3.【佐藤壽三郎の自主研究】
(1)長野県北部を震源とする地震記録

 平成22年7月31日から8月29日までの間、須坂市での有感地震はありません。

 
 4.【会派・新自由クラブ活動報告】
平成22年度会派行政視察について。

 1)視察地:普天間市、名護市、嘉手納町、糸満市
 2)視察目的:

@ 沖縄の普天間基地周辺の小・中学校の軍用機に対する騒音対策の実態と、軍用機の騒音並びに軍用機の離発着の実態を知る。
A 辺野古海岸に建設予定される滑走路についての現地調査。
B 嘉手納基地の見聞を通して「在日米軍基地と主権国家日本」「日米同盟の歴史について」の争点を検証する。
C 米軍基地のない須坂市住民として、沖縄に多大な押し付けをしておくことが、果たして許されるか否かを検証する。
D 摩文仁の丘に眠る「信濃の碑」に額づき、犠牲になられた御霊をお慰めする。

 3)視察の体制:改新クラブと協議して、合同で行政視察を行なう。


嘉手納基地
海上ヘリ基地が予想される
辺野古海岸予定地の海岸と岩礁

普天間市立嘉数小学校正面玄関
摩文仁の丘 信濃の塔
普天間基地を望む


 5.【議会に提出されました資料】

【平成21年度一般会計及び特別会計(案)の歳入歳出一覧】

会 計 別

歳 入

歳 出

            

    収入済額 (円)

支出済額 (円)

一般会計

204億4390万3086円

199億2476万8693円

特別会計     

国民健康保険

49億9038万5625円

47億8514万1475円

老 人 保 健

2923万2356円

      2923万2356円

井上外3町財産区

   762万9941円

748万8270円

峰の原水道事業 

5449万2846円

5136万6443円

介護保険

31億9522万9382円

31億3886万9520円

後期高齢者医療

4億2044万3983円

   4億1012万2387円

下水道事業

34億122万円6252円

  33億6242万5917円

農業集落排水事業

1億3674万5230円

1億3543万3832円

合 計

310億2862万7862円

300億444万8178円




平成21年度一般会計款別当初予算と決算対照表

歳入

款 別

当初予算額(円)

収入済額(円)

市税

5,902,250,000

6,013,157,367

地方贈与税

233,000,000

230,895,244

利子割交付金

15,000,000

27,421,000

配当割交付金

7,000,000

6,611,000

株式等譲渡所得割交付金

7,000,000

3,416,000

地方消費税交付金

452,000,000

519,779,000

ゴルフ場利用税交付金

2,000,000

6,071,520

自動車取得税交付金

95,000,000

55,545,000

地方特例交付金

70,070,000

74,677,000

地方交付税

4,330,000,000

4,884,612,000

交通安全対策特別交付金

10,000,000

10,448,000

分担金及び負担金

427,449,000

451,139,637

使用料及び手数料

325,603,000

331,331,229

国庫支出金

1,039,133,000

2,732,263,300

県支出金

848,927,000

873,419,778

財産収入

24,057,000

38,660,860

寄付金

1,510,000

9,372,493

繰入金

541,635,000

300,014,219

繰越金                     

300,000,000

605,883,898

諸収入           

2,097,166,000

2,120,384,541

市債                       

851,200,000

1,147,800,000

歳入合計                

17,580,000,000

20,443,903,086


歳出

款別

議会費

203,604,000

197,540,028

総務費

1,710,905,000

3,437,722,416

民生費

5,167,125,000

5,053,624,745

衛生費

1,088,758,000

1,062,093,204

労働費

186,658,000

203,432,413

農林水産業費

532,186,000

594,704,089

商工費

1,438,500,000

1,459,773,551

土木費

2,323,156,000

2,397,997,005

消防費

803,308,000

827,192,609

教育費

2,019,064,000

2,605,183,040

公債費

2,096,736,000

2,085,505,593

予備費

10,000,000

0

歳出合計

17,580,000,000

19,924,768,693




 6.【北信濃鏡】
8/1会報配布、市民相談 /2議会運営委員会、市民相談外2件 /3〜5 会派行政視察 /7蛍雪会定例会 /8市民相談、上田出向 /9議会運営委員会 /10全員協議会、予算決算特別委員会、経済建設委員会、市民相談、南澤汎山・納涼の調べ、北向観音参拝 /11行政相談 /12会派調整会議 /14市民相談、メルマガ配信 /19議会運営委員会、議員研修会 /20 4会派意見調整会議、泉小路活性の会 /21寿会月例会/23メルマガ配信 /25資料整理、議会運営委員会 /26資料整理、メルマガ配信 /27資料整理、地域づくり市民会議(南部地域公民館)/28会派意見調整会議 /29市総合防災訓練、月報配信 /30会報印刷、一般質問推敲、会報配布 /31一般質問推敲、会報配布



発行日 平成22年8月31日

今月号は佐藤壽三郎メールマガジンVol.381〜Vol.384をまとめたものです。

編集:発行人 須坂市議会議員(新自由クラブ)佐 藤 寿三郎

須坂市墨坂南1丁目(境沢町)