どこまでも 蒼天澄んで 五月晴れ  壽茶

佐藤壽三郎の議員活動報告詳報

ことぶき月報(No.127) 2009年4月号

終世書生気質:千曲のかなた をご覧下さい。


1.【議長公務録】
(1)須高市町村正副議長会議が開催されました。
  4月16日。於:高山村役場。

 議長就任後初めての、小布施町、高山村、須坂市の議会正・副議長会議が、高山村議会で開かれ、各市町村の正副議長と議会事務局長が参集して、市町村議会の当面の課題について協議しました。

 須坂市議会からは、市議会が主催する議員研修会を小布施町議員、高山村議員にも開放することを約束し、一緒に地方自治を研究しましょうと提言し、町・村議長もこれを承諾されました。


参加した正副議長は、
 須坂市議会 議長佐藤壽三郎、副議長永井光明、事務局長 根津良一
 小布施町議会 議長冨岡義仁、副議長小渕 晃、事務局長 田中助一
 高山村議会 議長篠原 誠、副議長黒岩喜一郎、事務局長 藤沢 勉
                                        (敬称略)


(2)平成21年度須坂市区長会春季総会へ
 4月17日 於:メセナホール
      来賓:市長、市議会議長

 議会を代表して、区長会大会において「議会報の全戸配布」を頂いていることについて、日ごろお世話を頂いている御礼を申しあげました。更に、市議会議員は最早名誉を求めてなる時代ではない。同様に区長さんも、名誉を求めず、区民と市とのパイプ役に徹することが必要であると思うと区長の使命に寄せる思いを述べました。


(3)長野広域連合議会臨時会開会
 4月17日 於:長野市生涯学習センター

ア)長野広域連合議会臨時会が招集されました。
 長野広域連合議会副議長選挙が執り行なわれ、佐藤壽三郎議員(須坂市)が副議長に選出されました。その外に監査委員の選出、総務委員会委員長、福祉環境委員会副委員長を互選して本会議を閉会しました。

イ) 長野広域連合議会全員協議会に出席。
   ○長野市・信州新町・中条村の合併に係る長野広域連合議会に
     関する課題について。
   ○長野市・信州新町・中条村の合併に係る市町村負担金の割合
     について。

 上記2の報告を受けこれを了承し全員協議会を閉会しました。


(4)信州須坂農業小学校入学式へ
 4月18日 於:豊丘コミニティーホール
       来賓:市長、市議長、教育長外多数。

 今年で5年目を迎える「信州すざか農業小学校豊丘校の入学式」に出席しました。本年度の入学児童は55名です。


 羽生田郁雄校長先生は、新入生の児童に「農業のすばらしさを体験していただく。食物に対する感謝を修得し、地域の伝統行事を知ることによって心豊かな人になる。農業小学校に学ぶことは、きっと一生忘れない思い出になる」趣旨のあいさつをされた。


 児童代表で大磯瑛里香さん(小山小6年)が「田植えが面白い。友だちが沢山できた」と昨年に引き続いて入学した抱負を述べられたが、宿題なし、教科書なし、教室での黒板授業ではなく、全てが青空の下での農作業につながる実践授業は、児童たちにとっても魅力のある面白い学校であるらしい。


 農業小学校は、新たに13名の農家先生を加え総勢26名。外に信州大学教育学部在学の学生、須坂園芸高校生のサポート体制を得てスタートしました。


 思えば5年前の信州すざか農業小学校豊丘校開校式に、私は総務文教委員長として出席し門出を祝福しましたが、歳月の早さに驚いております。


 本校の特色は・・・
 ジャガイモ、トウモロコシ、ネギ、サツマイモ、大豆、ソバ、白菜、野沢菜、大根の植え付けや種まき。畑の手入れ更に収穫。稲の田植えから稲刈り、脱穀。小麦の刈り取りと翌年への種まきと多種多様な作物の植え付けと収穫が農作業を通じて体験できる学校であることに尽きます。


5)部落開放同盟須坂市協議会定期大会へ

  4月18日 本郷人権ふれあいセンター
         来賓:市長、市議長、
       
 人権とは何ぞや?人権とは人間としてお互いが互いに尊重しあう核となる意識であり、このことが人間の尊厳そのものでなければなりません。憲法が何故に第10条から第40条まで事細かに人権規定を明記しているのかは、時の権力者が極めて安易に人の人格までもを蹂躙してしまうことを戒めるために、或いは享有するとは、生まれながらに備えた権利であることを宣言しているものと自覚しています。人権に目覚めたまち須坂を標榜している私は、これからもこの須坂で人権を蹂躙するような行為が無いように見守りたいと思います。


(6)昊翔流吟道会第29回温習発表会へ
 4月19日 於:中央公民館

 日ごろ精進された結果を試す温習発表会は、場内の雰囲気に呑まれて中々普段の稽古の成果が出ないようであります。詩吟は山河を歌い上げた一瞬の情景を、詩を吟じることによってその情景を彷彿させるものですが、耳を研ぎ澄まして聞けば将に幽玄の世界に居るような錯覚を覚えます。信州は吟道が謡曲と比肩するほど盛んな土地柄です。


(7)総務文教委員会と消防団幹部との懇談会へ
4月21日 於:議会第4委員会室
      議会側:議長、副議長、総務文教委員会委員
      消防団側:前団長、団長、副団長外消防団幹部


 予てから議会に要請のあった、須坂市消防団との懇談会が開催された。
 常備消防組織の確立により、消防団の主なる任務は、火災の鎮火後の再燃を防止することや水害等の警防行動にシフトされつつあります。
凡そ290年の歴史がある消防団は、出動して命を落とすかも知れない危険な行為と隣り合わせにあるものであり、究極のボランテァ活動であることを鑑みても、行政の強力な支援が必要であると私が唱える所以であります。


 懇談会で一点気になったことは、本来の消防団活動とラッパ演奏の県大会に出動する行為は峻別しなければいけないものと考えます。ラッパは言わば情報伝達の手段であり、的確に情報を団員に伝える手立てが団員の命を守るものである。ラッパ吹奏の腕比べも良いが、ラッパ手の使命は何かを問うことが大切と感じます。
平成18年3月定例議会で小職は、消防団活動について一般質問をしましたが、その中に今日の懇談会の内容が全て語り尽くされております。


(8)第84回北信越市議会議長会定期総会
  4月22日、23日 於:福井市

 長野県(19市)、新潟県(20市)、富山県(10市)、石川県(10市)そして福井県9市)のいわゆる北陸信越5県の68市からなる市議会議長が招集され、主催市である福井市に各市議長と副議長並びに議会事務局長が参集しました。


 上程された議案は、各県規模で抱える諸問題を如何に解決するかの要望を国に求める内容のものであり、議案数23件は何れも原案の通り可決しました。

 上程された議案23件のうち須坂市にも関係するものを掲げます。

1.
自然災害による被災者世帯の生活再建支援制度の拡充について(石川県議長会提出)
2. 少子化対策としての財政支援拡充について(富山県市議会議長会提出)
3. 地域医療の確保について(福井県市議会議長会提出)
4. 食の安全の確保及び消費者・生活者の視点に立った行政の確立について(長野県市議会議長会提出)
5. 雇用対策について(福井県市議会議長会提出)
6. 農業の経営安定化緊急対策について(富山県市議会議長会提出)
7. 北陸新幹線の建設促進について外3件(石川県市議会議長会提出)
8. 並行在来線の経営確保に向けた支援措置について外2件(新潟県市議会議長会提出)
9. 上信越自動車道の4斜線化の整備促進等外5件(新潟、福井、石川、長野県市議会議長会提出)

             

永井副議長と会場で


(9)第41回須坂市早起き野球大会へ
 4月26日 於:須坂市野球場
       来賓として:市長、県議、市議長、体協役員
  
 26チームが参加する春季リーグが本日開催され、26チームの全選手がダイアモンドを行進し、開会式が開催されました。菊池会長の挨拶の後、三木市長、村石県議、そして佐藤市議長の祝辞が添えられました。

 佐藤議長は「少年時代に野球に出会い、野球を生涯に亘ってプレイすることは、夢を忘れないことであり、青春の気持ちが萎(しぼ)まない羨ましいものであります。どうか怪我の無いように留意されて何時までも野球を続けて下さい」と激励のあいさつをしました。



開会式に臨む選手の皆さん


(10)竹前稀市元教育長叙勲祝賀会
  4月26日 於:光臨閣
        招待者:市長、市議長、県議外凡そ200名

 竹前稀市氏は教職を経られた後、平成2年から2期8年に亘って、須坂市教育長を務められました。私が市議会議員に当選した平成11年2月には、教育長は宮本経祥氏であられたこともあり、共に市政に関与したことはありませんでしたが、墨坂中学校PTAの副会長と会長を務めた2年間は常盤中学校生徒の自殺の原因究明に関して竹前教育長と激論を交わした記憶があります。


 勲章を授与されたことで人生を枠にはめることをなさらずに、これからも市の宝である子どもたちのために、培われた力を発揮してくださいと竹前先生を励ましました。



叙勲おめでとうございます


(11)第26期須坂市保健補導員会定期総会
  4月27日 於:須坂市メセナホール
        来賓:市長、市議長、区長会長、須坂市社会福祉協議会会長外

 「保健補導員制度の発祥地は、信州須坂市であります。
昭和33年にこの制度を須坂市は発足しました。母は私の少年時代にこの役を務めました。姉たち3人も務め、昨年は女房もこの大役を務めました。

 須坂に住み続ける以上、女性がある年齢に達したら全員が保健補導員になることが必要と考えています。主婦として、子育ての母として、予防医学を再認識し一家の健康を管理することが輪となれば、どの家庭にも保健補導員経験者が居ることとなり、詰まるところ国民健康保険料を抑えることに通じるものと思います。」と保健補導員制度に対する熱き思いを込めて、日ごろのご活躍に感謝して、益々の隆盛をご祈念する挨拶を致しました。


(12)第32回須坂カッタカタまつり実行委員会
  4月30日 於:シルキー

 会長・実行委員長=市長、副会長=市議長、商工会議所会頭、市観光協会長、区長会長とする各組織の長が実行委員とする組織の立上げがなされ、本年度の実施計画案並びに収支予算案について協議した。実行委員より本まつりのより良きものとするために盛んな意見が提唱され、従来の形式的会合が一掃されました。


(13)平成21年度須坂市建設業協会通常総会へ
  4月30日 於:須坂市建設業協会
        来賓:市長、市議長
    
 須坂市の建設業の皆さんが果たしてきた役割は大変なものであると思います。保育園、小中学校の校舎や体育館、市役所庁舎等ありとあらゆる建造物が彼らの手によって形あるものとして供用されていることを思うとき頭が下がります。一通りの建物が出来たことや財政難の煽りは、建設業者に重くのしかかっていることも事実ですが、須坂市活性化のためにも頑張っていなさる彼らを応援したい気持ちで一杯です。



3.【佐藤壽三郎の自主研究】地方議会が抱える課題について

地方議員の議会における発言に対する損害賠償について

 第56回 全国市議会事務局職員研修会において、「議会を巡る訴訟問題について」として弁護士・橋本勇先生(長野県出身)の講演録が手元に届きました。


 昨今、市議会で行なう一般質問等の発言等が取り沙汰がされております。私が日ごろから提唱している「議会内における市議の発言の免責」に通じる一考察の資料となるものであります。片田舎信州の小都市須坂の一議員が日ごろ憂慮している課題が、全国市議会事務局職員研修会において取り上げられたことに気を良くしております。市民の皆様にとっても興味深い内容と思われますので要約をお示しします。


 「最高裁判所平成17年10月13日決定として、地方議会議員が質問等において取り上げる問題、その質問の方法・内容は当該地方議会議員の政治的判断を含む広範な裁量にゆだねられていると解すべきである。そうすると、地方議会における一般質問において、個別の住民等の名誉を毀損・低下させる発言がされるなどして、結果的に個別の住民の権利等が侵害されたとしても、これをもって、直ちに当該地方議会議員がその職務上の法的義務に違背したと断定することは出来ない。


 その質問等がその職務とかかわりなく違法または不当な目的をもって事実を摘示するものであって、また、当該地方公共団体の立法や行政全般に関わるもので、当該地方議会議員がその職務に関し、付与された権限に沿ってこれを行使したものと認められる場合であっても、虚偽であることを知りながらあえてその事実を摘示するなど、地方議会議員がその付与された権限の趣旨に明らかに背いて、これを行使したと認められるような特段の事情が認められる場合には、そのような行為は、地方議会議員の裁量に属する正当な職務行為といえないが、上記の特段の事情が無い限り、その質問等は地方議会議員としての職務上の法的義務に違背したものということはできず、したがって、その質問等は地方議員としての正当な職務行為というべきであって、国賠法1条1項の規定にいう違法な行為ということはできない」と講師の橋本弁護士は要旨を説明され、更に噛み砕いて・・・


 「(一般質問等で)いろんな例を挙げて非難したり正したりするのは構わない。多少そこに行き過ぎがあってもある程度は仕方ないと。ただ、それが嘘であることを知りながらこういうことがあっただろうというようなことを言ったらこれはいけませんよと。そう言うことがない限り、結果的にだれかが不愉快に思ったり、名誉を毀損されても、それは許容範囲だと言える」と解説されております。
【資料:議会を巡る訴訟問題について(弁護士橋本勇講演)全国市議会事務局】


 市議会議員が一般質問や委員会審査若しくは本会議での質疑や討論を行なう上で十分に心得ておくべきよりどころと思います。これからも是々非々を政治信条として議員活動をして参ります。



4.【小・中学校・教育委員会関係】

 市立小学校11校の本年度の入学児童は502名、市立中学校4校の入学生は532名でした。(4月3日現在)

 本日、入学をされた児童・生徒並びに保護者の皆様に、こころからお祝いを申し上げます。健やかにご成長され、それぞれの夢が叶えられますようにお祈り申し上げます。


10.【壽会佐藤じゅさぶろう後援会】
佐藤壽三郎市議会議長就任を祝う会を開催しました

 4月25日(土曜)境沢町公会堂において、小坂憲次代議士、若林正俊参議員(若林健太秘書)、村石県議、三木市長、永田盛雄境沢町区長、東洋大学校友会支部長外多数のご来賓と、支援者の皆様凡そ80名のご出席を頂き、「佐藤議長の就任」を祝って頂きました。ここにご臨席を賜りました皆様にこころより御礼を申し上げます。

 席上佐藤市議会議長は、唐時代の為政者である魏徴(ぎちょう)の漢詩『述懐』から「人生感意気 功名誰復論」を引用して「佐藤壽三郎はたかが市議会議員、されど市議会議員であります。人が生きるうえで、最も大切にし忘れてはならないのは恩義の二字です。為政者であられる国会議員の諸先生方、県議会議員の諸先生方、市長さんにも負けないほどに、佐藤は市議会議員として恩義を肝に銘じ、為政者とは!為政者とは手柄や名声にうつつを抜かすを恥とし、議員の評価は後世の人に任せ、与えられた議員活動をとおして、今このときの市民の安寧と生活を守るべく、只管(ひたすら)相務めます」と市議会議長としての心意気を誓いました。



挨拶をされる小坂憲次代議士



11.【北信濃鏡】3/29市民相談、焼香、上田出向 /30 通夜 /31退職職員面談、お斎 4/1議会職員辞令交付 着任校長面談、新任部長面談 /2竜ヶ池開、ぼんぼり点灯式、同級生葬儀、やきもち試食会、市民相談 /3小・中学校入学式、議会事務局歓送迎会 /4市民相談 /5三峰祭礼 /6正副議長打合せ /7湯っ蔵んどリニューアルオープン。米子視察 /8議会運営委員会、全員協議会 /10泉小路活性化の会 /11焼香 /12部落開放同盟総会、上田出向 /13高校再編検討 /14正副議長打合せ /15市民相談、須高再編に係る懇談会 /16正副打合せ会、須高市町村議長会議 /17委員長協議 、区長会、長野広域連合議会 /18農業小学校、部落開放同盟須坂市協議会、国会議員&県議との花見 /19昊翔流温習会 /20市長と面談、市民相談 /21市民相談、消防団 /22〜23 北信越市議会議長会総会、/23議会運営委員会、後援会役員会 /24森上小学校、市委託清掃総会 /25議長就任祝 /26早起き野球開会式、竹前稀市元教育長の叙勲祝 /27市民相談、保健補導員総会 /28正副議長打合せ、市民相談 /30カッタカタ実行委員会、須坂市建設業協会総会


今月号は佐藤壽三郎メールマガジンVol.325〜Vol.328をまとめたものです。

発行日 平成21年4月30日  

編集:発行人 須坂市議会議員 佐 藤 寿三郎
須坂市墨坂南1丁目(境沢町)