信濃では 大寒(おおさむ)小寒(こさむ)で 春を待ち  壽茶


市議会議員佐藤壽三郎の議員活動詳報
ことぶき月報(No.124) 2009年正月号

終世書生気質:千曲のかなた をご覧下さい。


1.【 第1回市議会臨時議会のあらまし 】
 
 (1)本会議の概要報告
 
 第1回須坂市議会臨時議会は、平成21年1月14日午前11時に招集され開会。会期を1日と定めたうえ、事件決議3件、条例1件、補正予算3件が上程され、提案説明、質疑ののち委員会審査を行い、その後本会議を再開して、委員長報告、質疑、討論の後に議案の採決を行ないました。


 
 (2)今臨時会に提出さされた主な議案です。

1)事件決議。
@ 株式会社須坂健康福祉ランドの償却資産の取得について。
【概要説明】メルマガ第311号「湯っ蔵んどに関わる 補正予算」に関してご報告した内容の契約履行の承認を与えたことになります。理論の整合上異議はありません。

A 須坂市ふれあい健康センター(湯っ蔵んど)の指定管理者の指定について。
  ア) 定管理者となる団体の所在地、名称及び代表者
     所在地:長野市神明59番1
     名称 :蔵のさと温泉共同企業体
     代表者:日本レクシー株式会社
     代表取締役 熊原 勝
  イ)指定期間
    平成21年4月1日から平成24年3月31日まで
   【概要説明】前項に関連するものであり、異議はありません。
【委員会での質疑応答】
Q1.指定管理者に対する応募の実数について。
   A:5社の応募があった。

Q2.指定管理者を選定する審査項目を示されたい。
   A:須坂市ふれあい健康センター指定管理者募集要項を示して
     説明があった。
     蔵のさと温泉共同企業体は、地蔵温泉十福の湯を経営されて
     いる事業実績があり、「健康・食・人」をキーワードに須坂市民の
     福祉の向上と、健全経営に基づく、施設の有効利用を両立させ
     ていこうとする積極的・具体的かつバランスの取れた提案内容で
     あると答弁。

Q3.購入済みの入湯券は利用できるのか
   A.利用できる。

Q4.株式会社須坂健康福祉ランドの社員の引継ぎ雇用は図られるのか。
   A.応募条件に含まれている。

Q5.株式会社須坂健康福祉ランドと取引関係にあった業者と、新指定
   管理者間との商取引の継続が図れるのか。
   A.新指定管理者との話し合いになると思われる。

Q6.須坂市ふれあい健康ケンター(湯っ蔵んど)の賃貸借関係の形態は
   どのようなものか。
   A.家賃は0円である。

B 市道認定。
【概要説明】市道塩川柳原3号線が長野電鉄河東線に新設踏切を設置するにあたって、東西にある2つの踏切が廃止されるため、連絡道路の整備をするための認定です。


2) 条例案。
    @ 企業立地法の規定に基づく準則のための条例の一部改正。

3) 補正予算(案)。
@ 平成20年度須坂市一般会計補正予算第6号
  ◎補正額2億3377万5千円の主な内容
  ○後期高齢者医療制度見直しにからむ特別会計への繰出し金として
    250万円
  ○体育協会と体育進行係が一体に業務を創造の家で行なう工事代
    等593万4千円
  ○小山小学校耐震補強工事 2億300万円
  ○最終処分場の安全性を周知するための印刷代 136万5千円
  ○新型インフルエンザ対策本部備蓄品 540万円

A 平成20年度須坂市国民健康保険特別会計補正予算第4号
  ◎特定健康診査受信者の増加による  433万8千円

B平成20年度須坂市後期高齢者医療特別会計補正予算第2号
  ◎後期高齢者医療制度見直しに絡む一般会計からの繰入れ金で、
   制度改正に対応するためシステムの改修代 250万円



 (3)今臨時会で争点になった議案等に対する私の賛否と、本会議の結果。

1) 株式会社須坂健康福祉ランドの償却資産の取得に関わる事件決議 
   ⇒賛成。本会議⇔原案のとおり可決

2) 須坂市ふれあい健康ケンター(湯っ蔵んど)の指定管理者の指定に関わる
  事件決議 ⇒賛成。本会議⇔原案のとおり可決

3) 須坂市ふれあい健康センター(湯っ蔵んど)の指定管理者の指定について。
  @ 指定管理者となる団体の所在地、名称及び代表者
          所在地:長野市神明59番1
          名称 :蔵のさと温泉共同企業体
          代表者:日本レクー株式会社
          代表取締役 熊原 勝
  A 指定期間
          平成21年4月1日から平成24年3月31日まで

  【賛成理由】前項に関連するものであり、異議はありません。



 (4)今定例会に示された意見書に対する私の賛否です。
1)廃止決定されている雇用促進住宅の緊急活用に関する意見書を求める
  意見書の提出 ⇒賛成。本会議⇔原案のとおり可決



 (5)今臨時会の総括

 臨時市議会に上程される内容は、将に「急施」な議案でなければならないと心得る。上程された事件決議3件、条例1件、補正予算3件の内容が、会議期間1日とする手法において、「急施」の大義名分で結論を求められても、議会は消化不良を起こしてしまう。「議会の良心」とは、議案を十分に議することであり、臨時会にいきなり上程される議案については、市長は十分に「急施」でありや無しやを十分に検討されたのであろうかと躊躇を禁じ得ない。

 例えば、明白な事実として、就学児童が減少する傾向にあるが、私は現在11校ある小学校を2校は早急に統廃合すべきと提唱しています。須坂小学校、小山小学校、森上小学校管内で1校減とする佐藤議員試案です。小山小学校耐震補強工事として2億300万円を、敢えて臨時会で審議することに躊躇します。将来を見据えての統廃合問題を等閑にして、耐震補強工事に巨費を投ずることに聊かの疑義を感じますが、「いつ起こるかわからない地震の備え」と言われれば、万一は今日かも知れませんから、賛成せざるをえません。しかし2億は余りにも大金ではありませんか。


 
 (6)議員研修会 「須坂市土砂災害警戒区域指定」に関わる説明会
 
 平成21年1月16日。須坂建設事務所整備課原課長外2名の職員から、「須坂市土砂災害警戒区域指定」に関わる説明を凡そ30分に亘って受けました。説明会の今後の日程は、区長、市内の土砂災害警戒区域指定に関係する7ブロックで2月中に順次執り行なわれる予定です。

 平成21年1月30日。市議会地球温暖化防止対策議員連盟(会長:永井光明議員)は信州大学工学部高木直樹教授を招聘して、信州大学出前講座として「中級温暖化問題とその対策」の講義を受講しました。



2.【 私の議会外議員活動 】

 (1)市との協議
工業課と  廃止決定されている雇用促進住宅の緊急活用に関する意見書の内容状況の確認。
産業振興部と 湯っ蔵んど出入り業者の引継ぎ陳情の取次
総務課と 経済危機に連動しての市外転出の事実について
まちづくり部と 泉小路拡幅整備について
消防署と 消防団員への防寒服の貸与の可能性について
 
 (2)市公式行事への出席について
 1)県立病院の地方独立行政法人化への説明会に出席
 1月7日「県立病院の地方独立行政法人への移行についての」説明会を受講するため須坂病院の講堂に行きました。会場には凡そ150名の参加者が詰めておられました。病院事業局の職員から概ね以下の説明を受けました。

1)県立病院の沿革
2)県立病院が担う役割
3)厳しさを増す医療環境
  ア)県立病院がおかれている状況
4)県立病院の目指すべき方向
5)県立病院の制度的な制約
  ア)県の行政機関の一部であることによる、採用、給与・予算面での制約の
    事例
  イ) 県の人事管理の一環としての職員配置であることによる、医療技術者・
     事務職の専門性向上の限界の事例
  ウ)現在の経営形態の制度的な制約
6)経営形態の見直し
  ア)行政機構審議会民間協働専門部会の検討内容 1
     ○県からの諮問
  イ)行政機構審議会民間協働専門部会の検討内容 2
     ○民間協働専門部会委員の名簿
  ウ)行政機構審議会民間協働専門部会の検討内容 3
     ○検討経過
  エ)行政機構審議会民間協働専門部会の検討内容 4
     ○今後も県立病院としての役割を果たし続けていくために
  オ)行政機構審議会民間協働専門部会の検討内容 5
     ○経営形態についての検討
  カ)行政機構審議会民間協働専門部会の検討内容 6
     ○結論
     △地域医療への役割と経営責任が明確なうえに経営の自由度が高く、
       かつ、県民・議会のチェックが入る地方独立行政法人とすることが
       メリットが大きい。
7)県立病院の経営形態に対する県の方針
    ◎5つの県立病院の一括した地方独立行政法人化に向けて検討する。
8)地方独立行政法人とは
  ア)法人が行なう事業について
  イ)想定法人構想図
  ウ)設立手続き
  エ)業務運営のフロチャート
  オ)職員の身分について
  カ)県からの財政支援について
  キ)県の関与について
9)地方独立行政法人化するメリットについて
10)地方独立行政法人制度に対する不安


【受講後の感想】
 医師、看護師、医療検査技師、臨床技師等医療に携わる皆様の「やる気になる」「生きがいを感じる」職場にしなければならないことは理解できるが、主役は「医療を求めて県立病院を訪ねる患者或いは疾患者を如何に救ってあげるための仕組みであらねばなるまいと感じます。


   2)消防団出初式
 平成21年須坂市消防団出初式は、平成21年1月11日午前9時より市営グランド(須坂小学校校庭)にて、6百余名の団員と百余名の来賓や関係者が見守るなかで、第1部の出初式が厳かに寒風を撥ね退けて挙行された。その後、威風堂々の行進でメセナに会場を移動して、第2部の式典が繰広げれ、永年消防活動に尽力されて退職された元団員を表彰して労苦を労い栄誉を讃えました。

 出初式の意義は、旧年の消防活動が恙無く終えたことに対しての万感の達成感と諸々への感謝。そして新年の雪を踏みしめることにより、心新たにして、更なる消防活動を通しての社会奉仕を誓う。消防団の組織の結束と消防団員としての意識の鼓舞。個々の団員にあっては、消防団員としての自覚と社会的使命を再認識される意味においても、極めて有意義な儀式であると、毎年出初式に臨んで、消防団によって市民の生命と財産が守られていることを実感しております。

 団員の補充が儘ならない現状を打破するためにも、国を挙げての消防団組織に対するサポートをこの時期に行なうべきと考えます。



   3)成人おめでとう  成人式に出席
 平成21年須坂市「祝・成人」は、平成21年1月11日午後2時より、メセナホールで執り行なわれ参列しました。本年成人を迎えられた須坂市の新成人は、561人でありました(教育委員会の資料から)。
 長野県教育委員会の調査では、県内の該当者は24,087人(前年比 △125人)(内訳) 男性:12,163人・女性:11,924人であります。

【成人式に参列して毎年感じること】
 成人式をこの時期に催すことが果たして適切であるのか疑問である。該当者が年度区切りであることからすれば、1年上の上級生の早生まれと、4月から12月生れの同級生が該当する。1月が年初めとすることもあり、国民の祝日の定めで1月の第2月曜日であること自体の定め方が時代とともにあやふやとなりつつある。

 二つに、式典に臨んで、何と女性の服装の華美であることであるかである。本日の場内を2階席から臨めば、殆どが振袖姿であった。該当する561人の半数を仮に女性としよう。それぞれに事情があって全員が出席できないことは理解できるが、出席できない理由に、「振袖が調達できない」とすれば、それは余りにも悲しいことではないか。当日の写真を後日公表しますが、殆ど全員が「振袖」である。

 県内81市町村の平成21年度成人式の実施予定が長野県(教育委員会)プレスリリースに掲載されている。参考までに掲載すると、

1月1日(木) 2 市町村 5月 3日(日) 2市町村
  2日(金) 7市町村    4日(月) 1市町村
  3日(土) 11市町村
  4日(日) 1市町村 8月14日(金) 5市町村
  10日(月) 1市町村    15日(土) 41市町村
  11日(日) 15市町村    16日(日) 1市町村

 とある(但し長野市と伊那市は分散して開催しているため総計で81を越えます。)。

 1月に37市町村。5月に3市町村。8月のお盆に47市町村。『クラス仲間はいつまでも』の気風で育った仲間であれば、成人式のありかたを一日も早く着物の品評会から脱して、平服で、郷土の課題や将来を語る質の高い催しせねばならない。一生で一度の人生で意義ある催しにする為にも、成人式を企画し運用する実行委員会或いは運営委員会のメンバーの頭に、このような疑問が浮かんでこないとすれば、余りにも親に甘えた二十歳と言えまいか。

 私は、成人式はお盆に町内会が自主的に行なうか、中学校単位で出身校の講堂に参集して、大いに人生を語り交友を広めるものであれば良いと思います。敢えて須坂中の新成人を一堂に集める必要があるのか聊か疑問である。




    4)その他
    須坂商工会議所賀詞交換会(1月16日)
    須坂市委託清掃組合懇談会(1月23日)
    境沢町総会(1月25日)
    長野県行政書士会賀詞交換会(1月28日 於:サンパルテ山王)



【北信濃鏡】
1/1初詣 /2別所観音 /5後援会、市民相談 /6行政相談、市民相談 /7教育委員会、上田出向、県立須坂病院説明会 /8 市民相談2件、行政相談2件 /9市民相談2件 /10市民相談2件 /11出初式、成人式、第3分団 /12市民相談2件 /13行政相談、市民相談 /14議会運営委員会、全員協議会、臨時会 /16商工会議所賀詞交換会 /17市民相談、会報配信 /18村石県議賀詞交換会 /19市民相談2件 /20市民相談、行政相談、泉小路活性化の会 /21市民相談 3件 /22メルマガ配信市民相談3件 /23議員懇談会 /24市民相談、上田出向 /25市民相談、町内会総会 /26市民相談2件 /27市民相談2件 /28 議員研究会 行政書士会賀詞交換会 /29行政相談 議員懇談会 /30議員研修会、メルマガ配信、会報配布



今月号は佐藤壽三郎メールマガジンVol.313〜Vol.317をまとめたものです。

発  行  日    平成21年1月31日  
     編集:発行人   須坂市議会議員 佐 藤 寿三郎