どろんこも 紅(あか)鮮やかに りんごかな  壽茶

會報ことぶき 月報(No.73) 2004年10月

(須坂市議会議員佐藤壽三郎議員活動詳報) 
                                          


【コラム・千曲のかなた】


●浪花節が優先の田舎議会(平成16年9月27日付メルマガより)

◆9月定例会に、請願で「自衛隊のイラク多国籍軍から離脱を求める意見書採択の請願」が提出されました。◆委員会でこれを審議するや、採択を否決する委員の理由付けが、とても議員とは思えない支離滅裂で浪花節調でありました。◆ある委員は、「自衛隊は戦闘を行うために行っているのではない。自衛隊員がイラクのために任務を立派に果たして無事に帰ってきて欲しい。」と熱弁し、◆ある委員は「人道支援という大きな命題の中で、行っている行為であり、軍事目的を行使しない限り、正当な行為として認めるべきだ」と絶対安全有りきの論説です。万一テロ行為が日本キャンプにあったらこの論法は、他力本願ではありませんか。
◆私としては、理不尽なイラク派遣で、自衛隊の隊員を一人足りとも死なせたくない。それには大義名分のない派遣は早々に引き上げるべしと感じております。議会が感情論や情緒論が優先した場合に、歴史的にも国政や県政、そして市政もろくなことにならない。もっと云々(しかじか)で合法だとか、云々で違法だとかの法律論であるべきでは・・・・・・・ややこしや!ややこしや!田舎議会はややこしや!



◆奥義を究めたイチロー外野手 (平成16年10月5日メルマガより)
 米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(30)は、日本時間2日、レンジャーズ戦で3安打を放って、84年ぶりのシーズン最多安打のタイ記録から新記録を樹立、翌々日には262安打と記録を伸ばした。

 イチロー外野手は、「(野球は)面白いし、ドキドキできる。実際にはつらいし、苦しいが、つらく、苦しくなければドキドキしない。今しかできないと思うから、しんどくてもやれるのです」と述べている(信濃毎日新聞10/3)

 江戸時代、武士は剣術に励んだ。剣術を励むことは奥義を究(きわ)めることであるが、必然、腕が強くなると同時に心身が磨かれなければ、とても免許皆伝にはなれなかった。武士のうちどれほどの武士が免許皆伝になれたのであろうか。私はイチロー選手の言葉に、日本人が忘れかけている求道の達人の極意を汲み取れた。そしてイチロー外野手は、明らかにプロ野球選手中のプロとして、言い換えれば将に「棒術の目録」であるを感じた。
 
 我々は歴史の目撃者でもあり、歴史の証人でもある。日本人が米大リーグで、最多安打の新記録を打ち立てた瞬間を、目撃できたことを誇りにしよう。そして何時までも語り伝えよう。更に大切なのは、素直に彼の偉業を讃えることのできる一人の国民でありたい。心からおめでとう!



◆若者は中央線で帰省すべし(平成16年10月8日メルマガより)
 在来線の信越線で長野駅から上野駅には直接行けなくなって久しい。信越線は篠ノ井駅で終点となり、それから先軽井沢駅まではしなの鉄道となり、かつ碓氷峠で寸断され、代替バスに乗って碓氷峠を下り横川駅と繋がれ、横川駅から亦電車に乗ることとなる。しなの鉄道も軽井沢⇔篠ノ井間の往復だけでは営業は難しいのではないか。なぜ横川まで含めての営業にしなかったのか悔やまれる。鉄道は始点か終点かが大都市でなければ発展はありえない。第一在来線の碓氷峠に投じた莫大な資本投下の収支はどうなったのか?

 
 在来線は、レールのつなぎ目を車輪が「カタカタン・カタカタン」と心地よい音を立てて走る。東京に出ている北信地方出身の学生諸君は、暇と時間が十分あるのだから、ときには、帰省は新宿から中央線に乗って甲府に出て、松本に出て、更に篠ノ井線・信越線経由で長野に帰るべきである。武蔵野平野、甲府盆地、諏訪盆地、松本平を知ることも必要だ。


 在来線には言うに言えない情緒があるし、人生は速さだけでなく、ときには遠回りが必要なこともあることを教えてくれる。ここで忘れてならないもは、新幹線に乗っても、在来線に乗っても、目的地は長野駅であることである。この目的意識をもって行動することが、きっと後年何かの折に役に立つだろう。



◆議員として愧(はづ)るこころ (平成16年10月12日メルマガより)
 市職員の作成に係る文章を、議員が本会議で朗読する行為を、小職の後援会誌「会報・ことぶき」で指摘したことがありますが、悲しいかなこの9月定例市議会で、またもや平然と市職員の手に係る書面を、反対意見として読み上げる議員がおりました。

 これは議員の本質に拘る問題であり、議員として愧(はづ)る行為と言えます。市職員が書いたことが見え見えの原稿を、こともあろうに本議会で朗読するが行為は、これは議員本人の意見の陳述ではなく「職員の意思を代読する」何ものでもありません。議員として不埒な行為と言えます。聴くに耐えず演説を終え議場を出たこの議員を捕まえて、「君が書いた原稿か?」と問い質すと「はい。原稿を書くのに随分苦労しました」と、恰も己が作成した原稿と言い張る有様に唖然としました。

 人には、独特の言い回しや表現方法があることを、この議員は知らない筈がない。第一に彼がとうとうと述べた部分は遥かに過去のことであり、陳述を裏付ける詳細な行政資料をストックしていたとは思えない。法律用語を駆使した文章は、彼が最も不得意であることは議員間でも周知の事実である。更に職員が反対討論をする議員に予め賛成討論の打診をしていた事実からも、明らかに職員の工作があったと思われる。

 議員が何故に、安直に市職員が書いたことが見え見えの原稿を代読するするのか、然も再三に亘り引き受けるのか理解に苦しむ。


 三木市長の評価できる点は、議会と是々非々のスタンスと、議会に市長与党をもたないところにある。今回の討論は、市長ががそのような手立てを用いる必要はないと思うし、議員間の討議において敢えて市側が「市長の意思として」意思表示すべき問題でもないのに、悪しき因習とは恐ろしいもので介入せずにおられないのか。はたまた市長の知らないところで、これが為されていたならば、市長を蔑(ないがし)ろにした、職員の無権代理や権限踰越行為ではなかろうか。否々、市長の追認がなければこのような文章は議員に渡せない筈だが・・・・それを許したとは思いたくない。

 議会と市長(或いは幹部職員)の馴れ合いや凭(もた)れあいを排除しなければ、真の議会制民主主義の実現はない。議員の自覚こそが大切であるこの時期に、愚かしい議員の行為は議会を自虐することとなる。「議員は議士と呼称を変え、市民の代弁者であることを自覚せねばならない」と私は唱えている。苟も市議会議員であるからには、「衆議院議員が代議士と呼ばれる」所以を知るべきである。昨今、市民から「議会不要論」が叫ばれる理由は、市民が中継される本会議における議員の発言を冷静に見ていて、敏感に議員の「嘘」を見抜き、「こんなレベルの議員はいらない」と議会に抱く不信やあきらめなのかもしれない。
 開かれた議会とは、議会のガラス張りを意味する。議員の資質がモロに市民に曝け出し、市民に嘘は通じないということを、議員は自覚せねばならない。



◆ダイエー負けるな!がんばれ!(平成16年10月15日メルマガより)
 大手スーパー ダイエーが、再生機構主導で抜本再建に向けて始動開始した。「安くて良質なものを主婦の皆さんに提供する!」の掛け声とともに、ダイエーは開業し、主婦層の支持を得てみるみる巨大スーパーに成長していった。そしてバブルのはじけによって財政破綻に陥り迷走をくりかえして今日に至った経緯は皆さんは詳しいはず・・・・・・・・

 
 今回の再建機構主導のニュースが流れると、プロ野球・福岡ダイエーホークスの継続保有かの話題が持ち上がったが、心ない市民がインタビューに答えて「ダイエーは要らない。福岡ホークスが残れば良い」という意味の発言をしていた。まさか福岡の住民がすべてこのように考えているとは思えないが、節操のない地域エゴ丸出しの発言ではないか。ダイエーの果たした社会的役割を全く評価していない。
8000億円の負債を解消するためにも、みんなでダイエーに出かけて何か買ってあげようと言う気持ちになれんのかなぁ。

 かく言う僕は、ダイエーが庶民の味方でいる限り声援を送りたい。家から車で20分もかかるが、今日は長野市若里のビックハット隣にあるダイエー長野店に行って、再建が叶うように何か生活必需品を買い売上に協力しようと思う。そうだその折、店内は人が多くなくては活気が湧かないから、人寄せのサクラになって店内をぶらぶらしていてあげよう。なぁにぃ困った時はお互い様さ。ダイエー負けるな! ダイエーが庶民の味方でいる限り、庶民は見限らない。

信濃毎日新聞



◆まつべるに偽りなし (平成16年10月19日メルマガ)

●至誠に悖(もと)るなかりしか
●言行に恥じるなかりしか
●気力に欠くるなかりしか
●努力に憾(うらみ)みなかりしか
●不精にわたるなかりしか

 これは海軍兵学校の五省と言われたものです。「海軍軍人の生き方を示すのに最もふさわしい言葉であり、世界の尊望を集めた東郷元帥の遺訓であります」と兵学校出身の作家豊田穣氏は著書に書き記しておられます(江田島教育・豊田穣著から)。

 弁護士で、私が大変に尊敬している先輩も、当時は司法試験受験生でありました。先輩の部屋の壁には、この五省が墨で書かれて掲げてありました。先輩は五省を地で行く生活をしておられました。己を鍛える意味でも、時代が変わっても変わらぬものの本質が大切と先輩を見ては感じたものでした。

 顧みれば、恩師に法律学徒として入門し、大学を出して頂き、出来の悪い私を見限ることなく法律家として育ててくだされたことこそが、「人をまつべる」ことであると最近しみじみと感じます。

 人生をつらつらおもんみるに、偏に人様に偽りの無い「まつべてもらう」(北信の方言で、目にかけて牽き上げて頂くの意)ことによって、今日があると感謝しております。偽善は御為倒し(おためごかし)のなにものでもなく、蟠(わだかま)りがつのります。

 恩師に「まつべて」頂いたお陰で今があります。恩を賜った皆様に未だ何の恩返しも出来ないでいることが慙愧に耐えません。





1.【議会のあらまし】

1).本会議関係:招集されず

2).議会運営委員会
10月21日午前9時
議題: 寒冷地手当て等に絡む市条例改正についての扱い

 人事院の給与勧告に基づく、国の給与改正(案)並びに須坂市職員給与条例改正(案)の先決処分を求めることについて、須坂市議会は10月21日議会運営委員会を開催して協議をした。席上、本案が国の取り決めを条例に示すための条例改正であることから、市民にもたらす被害が無いこと。条例改正を伴うが、市民を直接規制する条例で案件でないこと等を斟酌して、先決処分に決することを決定した。このことは、直ちに全員協議会に報告された。

3).会派代表者会議:該当審議事項なし

4).総務・文教委員会関係
長野市消防局が県内初、気管挿管技能認定を受ける

 長野市消防局篠ノ井消防署の救急救命士が、患者への「気管内挿管」を処置できる「気管挿管技能認定証」の交付を、県内で初めて受けた。(信濃毎日新聞10/13) 

 私評:気管内挿管は、心肺が停止した人の口から気内チューブを入れて気道を確保する救命処置で「気管挿管技能認定証」がなければ出来ない。須坂消防署の救命士も認定書の交付を得るために励んでいるが、臨床体験数がクリアできず立ち往生らしい。私は6月議会、9月議会で早期実現を一般質問で取り上げました。救命率向上に役立ことから、須坂市も一日も早い実現を図られたい。

5).須高行政事務組合議会

◆ 松川苑(火葬場)建替工事安全祈願祭
   9月29日、須高行政事務組合(須坂市、長野市、小布施、高山村で構成)所管の松川苑の老朽化等に伴う立替工事が着手されました。須高行政事務組合議員として参列し、工事の安全を祈りました。

6).全員協議会
 10月21日午前8時半から 第4委員会室
 台風23号の被害状況と市の対応(21日午前10時現在)についての報告を受けました
※発表時以降の変化
@ 10月20日0時45分 須坂市警戒本部設置
A 10月21日7時半 須坂市災害対策本部設置
B 各部の報告



【経済部・農林課関係】 
@ による被害はありません。
A 雨量は  市役所  116mm/24h
        豊丘上町 148mm/24h
        峰の原  115mm/24h

●現時点で千曲川の水位は堤防から2mの余裕があるので、堤防が決壊しない大丈夫。
●農作物の被害は、水が退けたときでないと判明しない。(汚水に浸った農作物は商品価値がなくなる)



【街づくり推進部関係】
●北相之島町団地、相之島保育園の冠水の処理
●八木沢川の冠水の処理
●須坂温泉への山からの出水の対応・処理
●井上町土栗地籍への山からの出水による床下浸水の対応・処理
●8時45分村山橋は千曲川増水のため鉄道・道路を交通止め。⇒※11時50分再開
●相之島町地籍:千曲川堤防の漏水に消防が対応
●八町・浅間育豊園の山道が出水のため川に化し、住宅一軒が床下浸水。
●高橋町米屋酒店脇の山崎川(通称大川)の洪水
●大日方地籍:大日方団地の裏山から出水。住民非難。
●相之島町:工場の床下浸水



【教育委員会関係関係】
●豊洲小学校⇒休校措置
●相森中学校⇒北相之島町地籍の生徒は公欠扱いの措置。



【議会の対応】
●議長を本部長として、経済・建設委員会と総務文教委員長、福祉環境委員長、
 議会報編集委員会写真班は、被害現場の実況見分として派遣行動。
●STVのサテライト局を市役所内に設置し、状況の中継をするように要請。
●議員は自宅待機
●議会は21日、22日予定していた姉妹都市紫雲寺町への行政視察を急遽延期した。
  ※⇒議会の対応の緩慢さが目立つ。



【台風23号に伴う生産農物等被害報告:農林課/21日】

被害見込金額は、1億5,638万余円    
作物名 被害面積(ha) 被害見込金額
りんご(ふじ) 50 149,800
りんご(王林) 2,5 5,246
野菜(漬野菜類) 2 1,336
水  稲 1 0
小  計 55,5 156,382(千円)




2.【私の議会外議員活動】


二期市議の学習会を開催 10月5日
 二期生議員7名全員でつくる「同期・みちの会」は、学習会を10月5日議会内で開催。今後の研究課題をお互いに出し合った。3,6,9,12議会月は休会として、年8回学習会を開催する。初回は佐藤壽三郎議員提唱の「民営化の限界と共働について」の意見発表を行う。


市戦没者追悼式:メセナ  10月6日午前9時半
 市長の式辞のあと、全員で黙祷と献花を行い11時散会。この日の参列者は凡そ180名。年々参加者が減少気味と感じるのは私だけか?・・・・・・・・


境沢町区民運動会     10月10日午前8時半
 10月10日境沢町区民運動会が、墨坂中学校グランドで午前8時半より11種目にわたって執り行われ、区民凡そ150名が区民親睦を図りました。境沢住民の総数から言えば一握りの出席者ですがすばらしい。ただ役員(当番)を終えると参加しない家庭が目立ちますが、今後の課題でもあります。


竜の里須坂健康マラソン全国大会 10月17日
 本年度の大会は天候に恵まれた。10月17日午前9時15分開会宣言の後、小坂代議士、地元村石、永井県議、市議会議員、警察署長外多数の来賓が参列。午前10時より順次コース毎にスタートしました。今年は早稲田大学の女子競争部選手が華を添えたこともあり、昨年参加者(教教育委員会発表数2,020人)並みの員数か。早稲田大学と須坂市は峰の原にある大学体育施設の設置とともに、私学の雄・早稲田大学との連携が更に深まって行くように感じる。結構!結構!大いに結構!


自治体議員政策研修会 10月18日 松本市
 長野県議会 県民協働・無所属ネット主催の「2004年次(第2回)自治体議員政策研究会で「須坂市議会の活性化の取組み」について、レポーターとして活動発表をしました。中信(松本地方)、南信(飯田地方)の市町村議員凡そ80名が参加しました。須坂市からは自由クラブ幹事長の丸山久雄議員が応援に駆けつけてくれました。多くの議員は、「須坂市議会に視察に行きたい」と要望されました。


市立森上小学校創立70周年記念式典 
 10月23日 午後1時から 詳報は次号でご報告します。




3.【論説・地方分権時代のもたらすもの】


◆盛り上がらないスペシャルオリンピックス(SO)

 SO冬季世界大会を運営する同大会・長野(SONA)の保科正之事務総長は四日、資金が集まらない場合「何か(競技)を削減したり、縮小する事態が出てくる」と、規模見直しもあり得るとの認識を示した。県会SO支援議連役員会で、萩原清氏(自民党)の質問に答えた。


 私評:県民性なのか「行政に負んぶに抱っこ」の体質が抜けきれない。かの冬季オリンピックは、長野県に公共事業の10年繰り上げの効果をもたらすことによって成功させたが、大会に対する主催母体が違うのか、SOは世界大会であってもどうも盛り上がらない。県議先生や市議の胸を見てもSO協賛バッジをされている人は最近少ない。当須坂市では、市長、助役、議員では我が自由クラブの議員ぐらいである。議員は率先してSOを日本中に宣伝すべきであると思うのだが・・・・・・・

 


4.【論説・合併論】

◆1)市町村合併「破談」半年で81件
 市町村合併は現行の合併特例法の期限切れまで半年となった。しかし、9月30日だけで12 の法定協議会が解散するなど、大詰めにきて難航が目立つ。朝日新聞社の調べでは、この半年間で解散したり一部の自治体が離脱したりした協議会は81 件。(朝日 10/1)


 私評:平成の大合併の大きな目算はずれは、「明治の大合併」や「昭和の大合併」には、国の大きな躍動を感じるものがあり国民も納得した。然し「平成の大合併」には国民が相槌打つものがない。戦後58年の歳月によって主権在民が浸透してきた成果としても、「お上のお声掛け」は神通力を失っている。寧ろ、住民が自立(自律)を選択することに日本が失いかけている「躍動」を感じる。住民をリードする首長や議員の真価が問われる時と思うと、腕(かいな)が高鳴る。いい時代によくぞ生んでくださったと母に感謝している。



◆2)「今県会提出」決議へ 山口村合併議案で県会
 木曽郡選出の村上淳県議(県民クラブ)は一日、木曽郡山口村と岐阜県中津川市の越県合併議案を開会中の九月県会に提出するよう、田中知事に求める決議案を提出し、決議案が同日の本会議で可決された。(信毎10/2)
私評:木曽郡の一村が岐阜県に越県合併しようとしているのに、地元山口村地域選出の県議が「村民に大きな不安を与え、混乱を招いただけでなく、合併をめぐり再び村が二分される状況となった」と指摘。自分の指導性の無さを棚上げして、知事に責任を転嫁するは滑稽だ。更に、田中知事の言うことは何でも反対する県会会派の便乗構図はお家芸か?県民として「好い加減にしろ!」と言いたい。「山口村合併を一村の合併と考えるか否かが問われている」ことを、どうもこの県議は理解できないらしい。県民が長野県を見限ろうとする原因も解明しないで、「住民意思の尊重」で片付けるのは、信濃の国の瓦解につながる。



◆3)田中知事、山口越県合併に本意を述べる
 田中知事は六日、県会総務委員会に出席し、木曽郡山口村と岐阜県中津川市の越県合併をめぐり、「越県合併は是非とも避けさせていただきたい」と、反対する考えをあらためて強調した。(信濃毎日新聞10/7)


◆4)湖周合併「反対」多数 諏訪市住民アンケート
 諏訪市は四日午後、岡谷市、諏訪郡下諏訪町との諏訪湖周三市町合併の賛否を問う諏訪市の住民アンケートの結果、「反対」が「賛成」を上回った―と市議会市町村合併対策特別委員会で報告した。山田勝文市長は議員の意見を聴いた上で方針を示すが、諏訪市が三市町合併から離脱する可能性が強まった。(信毎10/4)

 私評: 松本から「特急あずさ」に乗って新宿に向かうと気が付くが、岡谷から下諏訪、上諏訪、茅野と殆んどの特急がこのわずかばかりの距離ではあるが、各駅に停まる。歴史的にも由緒がありプライドのある町が湖周に並んでいるからである。今回の住民アンケートの結果から推し量っても、冷静に先祖伝来の郷里の形をもう一度見直そうとする市町村は更に増えると思う。「血につながるふるさと、心につながるふるさと、言葉につながるふるさと」と島崎藤村も記したように、この思いは何時の世も同じで、人は「舫(もや)い杭」につながれての暮らしが大切なのである。高所からみれば合併しても同じではないかと言われる御仁もいるが、私にとってそれは些か違うように感じる。


◆5)中野市と豊田村が合併協定に調印 来年4月新市発足
 中野市の青木一市長と下水内郡豊田村の清野真木生村長は七日午前、市村の合併協定書に調印した。同日、市村は県に合併を申請。新設合併による人口約四万八千人、面積百十二平方キロの新「中野市」が来年四月一日に発足する。(信濃毎日新聞10/7)


◆6)山口村合併県民意向調査費 総務委で削除
 木曽郡山口村の県境を越えた合併に関連して提案された県民意向調査の調査費について、県議会の総務委員会は補正予算案から削除することを決めた。(SBC速報10/


 私評:長野県は腑抜けな議会によって溶解していく。長野県木曽郡山口村の村長は、長野県議会を傍聴しないで、岐阜県議会を傍聴している様がTVに映像で流された。更に山口村の村長は岐阜県議会が越県合併を可決したことを「全会一致の可決は歴史的な瞬間。感動して体が震えた。岐阜県が温かく迎え入れてくれることを村民に伝えたい」と喜こぶ。長野県に留まって欲しい私には嘆かわしい限りである。長野県議会の主力議員の発言をそのまま認めれば、長野県を囲んでいる岐阜県ほか7県に「どうぞ誑かして越県合併を推進してください。長野県は民意を尊重する県ですから・・・・」と分県の助長を促すこととなる。



◆7)来春までに、3012から2480市町村に
2005年3月末の合併特例法期限を約半年後に控え、「平成の大合併」で現在の3012市町村が来年3月末に約2480に、さらに同法の経過措置も切れる06年3月末には1760程度と、今より約4割少ない自治体に再編される見通しである(中日10/19)



6.【小・中学校関係】

森上小学校創立70周年記念事業で、10月23日午後1時から
記念式典、祝賀会、が執り行われた。


8.【トピックス69町区】
境沢町区民運動会は、10月10日午前8時半より墨坂中学校庭で執り行われました。



9.【会派自由クラブの動き】
10月22日 台風23号の被災地視察を行いました。



13.【注目の報道記事から】


◆【 須坂市に直接・間接に関係のある出来事 】

1.オリオン エアドライヤー中国で生産 販売強化
 中国・広東省東莞市にあるオリオン機械(須坂市)の合弁会社「東莞オリオン」は現地に新工場を造り、エアドライヤー(圧縮空気除湿装置)の製造を始めた。(信毎9/25)


2.長期療養入院、食住費を自己負担に
 厚労省は06年度にも、長期入院する高齢者などにかかる居住費と食費を、本人の全額自己負担に改める方向で検討へ。(日経goo 10 /1)


3.信大工学部・遠藤教授 北京化工大の名誉教授号授与
 信州大工学部の遠藤守信教授(須坂市北原町在住・58歳。小山小 ⇒常盤中 ⇒須坂高 ⇒信州大)が、中国・北京化工大学から名誉教授号を授与された(信濃毎日新聞記事10/3を要約。筆者註釈)


4.高山村に新橋完成。愛称はゆうゆう橋
 高山村の松川渓谷を跨いで牧地区となかひら地区を結ぶ村道牧5号線愛称ゆうゆう橋が完成し、10月7日に開通した。高山村はご存知のとおり谷が深く、かっては吊り橋か谷底まで降りて川を渡るかであった。山田と高井が堅固な恒久橋で、フラットに渓谷を短い距離で渡れることによって、冬季間のあの凍結した道路を登り下りする危険がなくなったことが、住民には嬉しいことだと思います。高山村住民の生活動態が大きく変わるものと思います。


5.須高地域障害者支援センターが開所
 須高地域で暮らす障害者の生活上の支援や相談に応じ、地域での生活を手助けする目的で社会福祉法人・夢工房福祉会が県より業務を受託して本上町の旧セブン・イレブンに開所にこぎ着けた。事務局は旧清水外科医院(上町)(信濃毎日新聞10/11)


6.自殺者:ニコチン濃度高く 解剖例調査で判明
 高知大医学部の守屋文夫助教授(法中毒学)らによる司法解剖例に基づく「自殺とニコチン濃度の関係を調べた」研究結果を発表した。たばこを吸う習慣がある人が「たばこの本数が異常に増えれば、自殺に走るサインの可能性がある」と守屋教授は注意を呼びかけている。(毎日新聞10/17)




◆【外信記事より】


1.イラクに大量破壊兵器の備蓄なし
 イラクで大量破壊兵器の捜索に当たってきた米調査団は6日、生物・化学兵器の備蓄は一切なく、核兵器開発計画も91年以降、頓挫していたとする最終報告書を発表した。制裁が解除された後に開発再開を目指す「開発意図」があったことは認めたが、旧フセイン政権からテロ組織への兵器や情報の供与、さらには米同時多発テロ事件との関係についても「証拠はない」と結論づけた。(朝日新聞10/7)



2. 鳥インフルエンザ、人から人に感染か
 世界保健機関(WHO)のタイ臨時代表は25日、タイで、鳥インフルエンザが人から人に感染した疑いのある例が出たと明らかにした。(朝日9/25)


3. 鳥インフルエンザでトラ23頭死亡
 ロイター通信によると、タイ政府当局者は十九日、バンコク東約八十キロにある「スリラチャ動物園」で、鳥インフルエンザにより、計二十三頭のトラが死亡したことを明らかにした。餌として与えられた生の鶏肉が、鳥インフルエンザに感染していたという。(中日・読売10/20)



15.【後援会】

 
前寿会佐藤壽三郎後援会幹事長山岸剛氏の一周忌法要は、10月23日午前10時
浄念寺(春木町)で秘めやかに執り行われました。参加者凡そ30名 黙祷



北信鏡】9/27市民相談 /28市民相談 /29松川苑安全祈願祭 /30行政書士協議 10/1行政書士協議 /2境沢町地蔵尊 /3 市民相談(訪問)/4総文委員長と協議、会派協議 /5二期議員学習会 /6戦没者慰霊祭、市民相談 /7農業委員会 /8市民相談 /10町内運動会 /11講演資料作り /12行政書士協議 /13行政書士協議 /14懇談会 /17竜の里マラソン /18松本市:講演
/19市民相談 /20台風23号襲来 /21全員協議会、議会運営委員会 /22被災地視察、市民相談、散髪


発行日 平成16年10 月25日  編集:発行人 須坂市議会議員 佐 藤 壽三郎
fax 026-245-5673 Tel 026-245-0050 須坂市墨坂南1丁目(境沢町)