寒雪や 冷たく痛し 腕を組み    
壽茶


須坂市議会議員佐藤壽三郎:議員活動詳報

zyusaburo. com

 會報ことぶき 月報(No.64) 2004年1月号


【コラム・千曲のかなた】

   今年も平和で、人々に笑顔がある 須坂でありますように!

  自衛隊イラク派遣について、日本の国家の屋台骨たる憲法の解釈や運用が拡大し過ぎとは思えませんか。憲法を改正するならばするとして、厳格に法手続きを踏むべきであります。国是の羅針盤が壊れてしまったと申せます。
 法的に言えは「憲法の変遷」が政治家によって為されている危機感を感じます。憲法第9条に恒久平和主義が明文されている以上、厳格に第9条の運用を図らねば、日本は再び戦争の惨禍に巻き込まれるは必定です。



  わが国は、昭和20年8月連合国に無条件降伏をし、GHQの占領下での憲法が制定された当時の状況は、独立国としての要件にあてはまっていなかったことは確かですが、しかし冷戦時代を通じても、我々日本国は頑なに憲法を守って来たからこそ、今日の日本の形があると思えます。
  正義の名のもとに「国際協調主義」に深入りし過ぎて見えざる敵より怨恨を買い、万が一日本国が侵略されるようなことになった場合に、米国は日本を支えきれるのでしょうか。
 イソップ物語の「ありときりぎりす」を思い出します。きりぎりすは、夏に鳴くことが宿命の昆虫です。ありもきりぎりすの「虫の音」に存分に癒されたはずなのに、冬の訪れに凍えるきりぎりすを非情にもドアを閉ざし、きりぎりすは餓死とも凍死ともつかない結末となった話を思い出すべきです。
  適正な法的手続を踏まないで実情に合わせて憲法を曲解する行為は、歴史が示す如く必ずや亡国につながります。泣くのは誰か?結局は国民であります。リーガルマインドこそ、政治家に求められる所以です。



  三権分立の一柱、行政府の長たる総理の発言が、他の二柱を凌駕して憲法の精神を踏みにじることは許されまい。議院内閣制だから良いんだと言えるほど、現在の国会は大政翼賛会ではないと信じる。そんな無法な日本国や須坂にしたくありません。
  わが国が声高々に唱える法治国家の目標とすべき大意を、もう一度勇気をもって咀嚼しなければ、日本は国の形を喪い彷徨する国家となる。憲法を改正するならばするとして、法手続きは厳格に踏むべきであります。




1.【 議会のあらまし 】 第1回臨時会 (1月8日開催)

1).本会議関係:平成15年須坂市一般会計補正予算第7号

2).議会運営委員会 1月8日午後1時〜

  @ 第1回臨時会の会期について
  A 臨時会の議事日程及び議案の取扱いについて
  B 新清会の議会への提唱案件について⇒会派でそれぞれまとめる。

3).会派代表者会議:招集なし

4).総務・文教委員会関係
  @ 1月10日午前9時より 市営グランドで出初式。メセナホールで表彰式、消防署にて
    祝賀会

5).須高行政事務組合議会:招集なし

6).全員協議会  1月8日午後2時半〜
  @ 第1回臨時会の会期について
  A 臨時会の議事日程及び議案の取扱いについて
  B 新清会の議会への提唱案件について

7).合併問題等研究特別委員会
  @ 委員会内に設けた幹事会が機能するか否かで、特別委員会の真価が問われると
    期待しています。


2.【私の議会外議員活動】


@ 1月 4日 小坂憲次代議士の新年会
A 1月 9日 商工会議所主催の新年会
B 1月10日 出初式、式典、祝賀会、消防第3分団の懇親会。
C 1月11日 市長選:永田栄一候補出陣式に立合う。
D 1月12日 成人式:メセナホール
E 1月16日 須坂小学校訪問
F 1月19日 境沢町内の市道点検視察:市建設課、区長、農林部長。
G 1月20日 境沢町町内の農業用水路の点検視察:農林課、区長、農林部長。
H 1月22日 志木市・川越市行政視察
I 1月23日 市長離任式。委託清掃組合総会
J 1月24日 元生涯学習推進委員会メンバーの新年会
K 1月25日 境沢町通常総会



3.【地方分権時代のもたらすもの】
 志木市を行政視察して

@ 【市の概要】 志木市は、埼玉県南西部に位置し、面積9.06km2、人口6万6千人の
  水と緑、人と自然が調和した都市です。昭和45年10月26日に市制を施行した、池袋
  から電車で20分のいわばベッドタウンで発達した市と言えます。

A 【視察の目的】志木市が唱える『地方自立計画』の決定についての教えを乞うため。

B 「市民が創る市民の志木市」の実現作戦の概要は、
   穂坂市長が公約したT.新しい市民参加型による市民が創る志木市。U.徹底した
   情報の公開。V.開かれた行政評価制度の導入 ⇔ (公約を実現するために)市政
   運営基本条例(平成13年10月1日施行)

   これを実現するために3部門を設置

   ⇔ 志木市民委員会(市民で構成):市民及び市が協働し、市民自らが行政の
      運営に関して必要な提言や調査研究を行う。
      20歳以上の市内在住・在勤者を公募。252人で発足。任期2年、無償ボラ
      ンティア。部会:行政組織に応じた7部会、行政課題に応じた9部会、活動
      拠点:志木市民総合センター

   ⇔ 市民が創る市民の志木市推進本部(市側):庁内関係部局相互の緊密な
      連携・協力を確保し、総合的かつ効果的な推進を図る。
      助役以下、庁議メンバー 委員会は組織改革検討委員会(11名)外5委員
      会(総員51名)

   ⇔ 志木市行政運営調査特別委員会(議会):長の行政執行に対する広範な
      監視監督機能のもと事務事業等について市民の立場に立って総合的に
      調査を行う。

         ⇒ 市民・議会・行政の協働による取組事例

     事務事業(927事業)のゼロペース検証作業 430事業を廃止、縮減又は
     見直し、
     検証結果 12億7,377万円削減

          ⇒ 地方自立計画の決定

     計画期間:平成14年度〜平成33年度(20年間)
     職員数 :619 → 301人
     行政パートナー:0人 → 523人
     投機的経費の捻出:約67億円

C 行政パートナーの概要  志木市 HPをご参照されたい。


【視察の総評・独言】 
       職員の保身施策ではないかと感じるが・・・・・市民の疑問は?

 行政パートナー制度は、20年をかけて職員定数を619人から301人とする削減計画であり、市民を募って時間給で雇用する523人を補うことによって、行政サービスを維持できるとする構想であると読めた。
 
 志木市が工業都市や商業都市でなく、都心に勤める勤め人のベッドタウンであることからして、あるいはこの計画の導入が可能なのかもしれないが、これから20年間、新規に職員を採用しないことは何を意味するかである。

 投機的経費の捻出として20年間で約67億円や430事業を廃止、縮減又は見直しし、検証結果として12億7,377万円を削減することが、実はこの計画は、焦点から目線を引くと、「市職員の既得権を承認し、現在の職員619名に恙無く退職金を支払うための、市職員本位のための保身を先延べ施策であり、投機的経費を削減するために、市民に耳障りのよい行政パートナーという名称を設けて、協働の名のもとに働いていただく。結果的に正規職員だけは現行の報酬を保障する」ことではないか?

 何で市職員と行政パートナーに賃金格差があるのだ?とか、市民の市職員への憧れる心理をうまく利用し、グループと期間を介して、個人で雇えは生ずる雇用に関わる法的問題を問題を回避したと思われる。これでは「同心(市職員)の小間使いである現代版岡引」ではないか?志木市民でありながら20年間は市職員に希望しても採用の機会がないではないか?
 結果的に不公平だと市民が気づいたときに、これらを市民に説明し納得が得られるかが最大の課題となろう。

 市職員も民間同様に、職種や役職によって報酬の格差だあってしかるべきであり、その改革によって投機的経費は大幅に削減されうると思われる。


 しかしながら、地方分権時代の悩める自治体の自立を考えた場合に、志木市の職員リストラ施策は傾聴に値するプログラムであることに変わりはない。


4.【論説・合併論】

           このたびの市長選で 候補者の合併論議は起きなかった。

 
 高山村との合併問題について、選挙期間中は、両候補とも積極的に合併問題を論じなかった。このことは何を意味するかである。任意合併協議会設立は、当時の永井市長が4選を達するための手法であり、その後ろには、冷え切った不況と産業の冷え込みを何とか活性しようとする気持ちが働いたものと思われる。永井市長には、合併特例債は将に「打ちでの小槌」と映ったのかもしれない。為政者たる永井市長が、市民の利益を願うものとしての政策の発露である以上、茲でとやかく評価すべきではないが、しかし残念なことは、平成15年9月25日、議会の一部議員と密かに「強行合併」を目論み、須坂市から動いてはいけない時期なのに、軽率にも彼は動いてしまった。


 そして、これだけの政策を練りながら、永井順裕氏が市長選に出馬しなかったことである。であれば、永井前市長は合併を選挙の具とした謗りは免れない。「強行合併」に血判した議員のうち、どれほどの議員が永井4選を支えたか?三木正夫氏が早々に出馬に名乗りをあげ、三木氏を推す新政会は「9月25日の血判」から早々に離反する。永井市長が4選を断念すると、市長与党と自称する会派は只うろたえるばかりで、永井市長を支えることは出来なかったばかりか、結果的に新政会に融合した。市長与党会派の凋落は目を覆うばかりである。
 そんな事情を、三木、永田両候補者が知らない筈はない。「触らぬ神に祟りなし」ではないが、事情を十分に察知していればこそ、あえてこのたびの市長選で積極的に合併論争を避けたと言える。市長選が「高山村との合併問題」を市民に問わなかった以上、三木新市長も合併に関する限り市民の信任を受けていないと解するべきであり、将に白紙の状態で、初手から臨まれると判断する。


 三木新市長は、市長与党はいらないと発言された。すばらしいことである。国会が採る議院内閣制と地方議会が全く同一であると信じている議員が、須坂市議会の議員にも未だに少数が居る。地方議会は国と制度が違うと小職が茲5年間で何遍も指摘しても理解しない。理解しない議員のほうが選挙をすると高得票で当選する。新市長になって、それらの弊害が一掃されることを期待する。市長与党と自認する議員の闇雲な行動が、市民の意思とは乖離した議会運営をならしめた弊害は確かにあった。これが新市長によって除去されることは喜ばしいことである。議会も、柵にしがみついた既存の勢力が、一気に瓦解し空中分解することを多いに期待する。


5.【市長選の選挙報告と分析】
 三木正夫氏が新市長に決まる。

1)選挙結果

投票率は51・61%で、前回選(2000年)を13・24ポイント下回った。
      当選 13,548  三木 正夫54無新
           8,305  永田 栄一50無新
       (無効 428票)

投票率 51.61% (男51.43%、女51.78%)
有権者 43,169人(男20,664人、女22,505人) 【信濃毎日新聞2004/01/19付】

2) 居住する境沢町から市長候補がでる。義のあるところ 火をも踏むは当然のこと

この度の市長選につきまして、小職一人だけが、境沢町から出馬された永田栄一候補を応援する形となりました。小坂、篠原両代議士、若林、北沢両参議院議員、村石、永井両県議、中島元県議、市議会議員は24名中23名(出陣式時点で22名であったが、1名は力んでみたが途中から合流した)と、ことごとく三木候補の支持に廻ってしまった。

 このことについて、多数の支援者の皆様から、「国会議員全員や県議会議員全員、市議会議員も23名が三木候補を支援しているではないか! 三木市政が誕生した場合に、今後の貴君の議員活動は大丈夫か? 境沢の元から住んでいる人たちは、貴君の選挙の時に、実は一切応援してくれなかったではないか。そんな人たちに力を貸せて大丈夫なのか? あまりにも貴君はお人好しではないか?」と、選挙後のことを懸念されての諫言や親身の助言を頂きました。

 境沢町に居住する小職としては、永田栄一候補が私と同じ境沢町に居住することから、私は総てを白紙にして永田候補を支援しました。永田候補者は私にとって、将に隣人であり、隣人に手を差しのべることは当然の道と思うと、些かのためらいもありませんでした。「地縁の事情はわかった。貴君がそこまで寛容ならば、貴君を応援する立場から、境沢の永田候補者を応援するから頑張れ!」と、温かい励ましとご高配の報告を多数頂きました。

 市長選の結果は、ご承知のとおり負け戦でありましたが、今市長選挙にあたり、小職の議員活動を案じられましての、アドバイスや更にご支援・ご鞭撻を賜りましたことを、心より御礼申し上げます。お陰さまで、下馬評では「永田候補は6千もとれるかな?」の予想でありましたが、下馬評を見事覆すことが叶いました。
         
 永田候補は当選が叶いませんでした。しかし、たった一人でも、小職が市議会議員として応援したことによる効果と面目を保つ票がとれたと永田候補者が感じられて、当事務所に訪ねてこられ真摯なお礼を賜りました。これも偏に皆様のお陰とこころより感謝いたしております。ありがとうございました。これからも是々非々が言える議員であり続けたいと思います。今後とも、よろしくご指導とご声援をお願い致します。



6.【小・中学校関係】


         すざかみんなの宝を、みんなの手で 慈しみをこめて育てよう

@ 奥田神社にある鐘楼を須坂小学校の始業時と下校時に、児童が鐘を打つこととしたらどうか。そしてこれを須坂小学校の伝統に育て上げることが出来ないかを関係者に提唱し、実現に向けて協議中。


7.【北信選出の国会議員から、当事務所宛に届いた国政報告等の転記です】


@ 小坂憲次衆議院議員事務所主催の「新春の集い」
      於:光臨閣 須高市町村関係者が多数出席した。

A 篠原孝衆議院議員事務所開設の連絡。
      長野事務所:長野市若里四-12-26宮沢ビル2F tel 229-5777
      東京事務所:衆議院第一議員会館538号室 tel 03-3581-5111内線5538

B 若林正俊参議院議員事務所より研修会の連絡。
      於:犀北館 「三位一体の改革」講師 片山虎之助前総務大臣


8.【トピックス69町区】

     当市新成人658人の皆様の門出を、心よりお祝い申し上げます



   新成人を祝い詠む一句  雪撥ねて すがすがしきぞ 若竹や  壽茶  

 境沢町新成人は、北村知也 永田朋香 藤澤俊夫 下田友子 藤本幸大 川内 彩 宮本頼直 永田さゆり 竹内智美 木村衣里(敬称略)の皆さんでした。


9.【会派自由クラブの動き】



1月14日 16年度第1回会派会議を開催しました。主なる討議は、
@ 新政会の提唱による議会改革について
A 行政視察の確認
B 合併等特別委員会幹事会の内容について
C 任意合併協議会のいわゆる4項目について。

1月22日 川越市、志木市に行政視察。
1月23日 永井順裕市長離任見送りに参列し、市政12年の労苦を讃えた。

     ☆ 市長に贈る一句    肩に舞う 幾星霜や なごり雪    壽茶



12.【お寄せ頂いた会員の声】
 賜りました賀状の添え文から・・・・・・・



@ HPを見させていただいています。           塩川町:Y氏
A 今年も持前のファイトで多いに頑張ってください。長野市:行政書士  青木 了先生
B 一層のご活躍を祈ります。              長野市:行政書士  塚田末吉先生
C 太りすぎていませんか?               葛飾区:亀山ヤイ子 様
D 御健闘を祈ります。                  屋部町:Y氏
E 健康第一で市政に頑張ってください。       幸高町:弓田氏
F 昨年は難関突破おめでとうございます。      安茂里:行政書士  内山五郎先生
G 議会で頑張ってください。               東京都:大学講師  鈴尾省三先生
H 今年も議員頑張ってください。            長野市:行政書士  藤井利一先生
I 故郷須坂市のため皆のためよろしく。       長野市:三井敏子さん
J 市議会でのご活躍を期待しています。       長野市:行政書士  小林一夫先生
K 元気で頑張っていますね。              小布施町:小学校恩師 山縣竜観先生
L 大成されることを祈っております。          明科町:元町長   小林一富先生
M 二期目の当選おめでとうございます。       長野市:原 浩義様
N 達者でさわやかにご活躍されますように      長野市:片山 昭様
O 市政のためにご健康で                井上町:Nさん
P 泉小路界わい楽しく読ませて頂きました。     太子町:S氏
Q 有線テレビで議会をみております。         北原町:Kさん 
R 須坂発展のためにご苦労さまです。        坂田町:小山さん 
S HPはそのうちにみます・・・              東京都:大学教授 平井一雄先生


13.【注目の新聞記事から】


   @航空自衛隊先遣隊、クウェートに向け出発 (日経)2003/12/27


15.【後援会


     佐藤壽三郎後援会境沢支部は、永田栄一氏を全面支援することを決定。

@ 1月9日 壽会佐藤壽三郎後援会境沢支部役員会を開催。市長選は地元境沢町から立候補が予想される永田栄一候補を全面支援することを決定。永田栄一氏に同席し、この決定を伝える。

【北信濃鏡】2003/12/24 任意合併協議会(第1回)、/25合併特別委員会 /28議員有志忘年会 2004/1/1二年参り、/3善光寺参り
/4小阪代議士新年会 /8 臨時市議会 /9商工会議所新年会 /10出初式 /11市長選 /12成人式 /13会派会議 /16須坂小訪問 /18市長選投票日 /19 町内視察、/20町内視察 /21自習 /22川越市・志木市行政視察 /23市長離任式、委託清掃組合 /24舫会総会 /25境沢町総会


fax 026-245-5673 Tel 026-245-0050 須坂市墨坂南1-6-23(境沢町)  

                             発 行 日    平成16年(2004年)1月25日
ご意見をお聞かせください。          編集兼発行人 須坂市議会議員 佐藤寿三郎