夏来ぬば 出番がないと せがむ蝉  壽茶


 會報ことぶき 月報(No.58) 2003年8月号
 (須坂市議会議員佐藤壽三郎・議員活動詳報)


 【コラム・千曲のかなた】
江戸しぐさ
           路地の多い須坂では当然の作法も?


 江戸しぐさと言う言葉があります。例えば、雨が降り小路を傘で歩いていたとき、行き違うときに、傘を傾げる行為を指すという。肩ひき、腰うかしというしぐさも江戸しぐさとか。須坂は小路の文化でもあった。町場に育った私は、雨の日などは当然に傘を傾げたが、あれが江戸しぐさかとも。誰に教えられた訳でもないが、路地では当然の譲り合いであった。してみれば、須坂は極めて粋な街であるではないか!


 佐藤壽三郎議員活動報告書(会報ことぶき第9号)を町内は元より全国に向けて発信いたしました。再選後初めての活動報告書となります。議員活動報告書を読まれての感想をFAXやメール等で是非お聞かせ頂ければと思います。


 1.【9月議会のあらまし】
 委員会活動等は、私が席を置くもののみご報告させていただきます。
1).本会議 ⇒ 9月4日より開会されます。
   9月定例会に提出される予定の補正予算(案)の主なる概要

  @除雪ドーザー 15,08万3千円 
  A会議費⇒海外視察研修とりやめ▲191万6千円
  B財務調整基金積立金 1億6,242万6千円 
  C防犯灯設置工事費 127万円
  D過誤納還付金 1千万円 
  E身体障害者住宅整備事業補助金 250万円 
  F身体障害者厚生医療給付費 1,500万円 
  G寝たきり老人住宅等整備補助金600万円 
  H私立保育所(保育士配置基準緩和補助金)404万4千円 
  I須坂駅前駐輪場設置工事費 780万円
  J職業訓練校トイレ改修工事費 350万円 
  K商工業団体強化育成事業補助金2,200万円
  L企業立地等振興事業補助金 ▲1,205万9千円 
  M道路修繕等3,500万円
  N道路新設改良費3,000万円
  O介護保険特別会計 7,289万5千円


2).議会運営委員会
8月 6日 議題: 9月議会での一般質問の方法について外。
8月28日 議題: @9月定例会の議案、日程、招集日の議事日程について。
          A決算説明会について。
          B高山村外1市1町財産組合議会議員の選挙について。
          C市議会報すざか編集委員会委員の変更について。
          D行政視察について。
          E合併研究委員会の踰越問題 
          F会派室の割振り外。


3).会派代表者会議 8月18日開会。
@ 高山村外1市1町会議の議員選出にについて。
A 私は、本会議場での対面方式導入を、5年前から提唱してきましたが、漸く当議会は専用の質問席を設置し、この6月議会より実施されました。然し実情は再質問から質問席である以上、自席が質問席に移っただけの話であります。最初から質問席で対峙する形こそが地方議会の本会議場であると思います。このことを、何遍も唱えても聞き入れられませんでした。今期から議会運営委員になれましたので、何とか本会議場の形を変えたいと思います。


4).総務・文教委員会関係
@ 7月25日開催された文化芸術協会との懇談会における疑問点が委員から副委員長にもたらされた。イ.会が次第とおりに進行されなかった。ロ.議会に何を求めた会合であったのかと感ずる。ハ.担当所管職員の同席がない。ニ、正副議長の出席は不必要かも。議会事務局とも協議をした。


5).須高行政事務組合議会 招集されず
6).全員協議会      開かれず。
7).合併問題研究委員会  開かれず。
 

 2.【私の議会外議員活動】
@ 7月29日 2期議員研修会。合併問題、三位一体改革の現状、住基ネットについての研修会報告。※三位一体の真贋を十分に精査して、須坂のためになるか否かが問題。

A 7月30日 長野県行政書士地方議会議員等連絡会議:松本市。統一地方選挙。☆県内の国会議員・県市町村議員・首長で行政書士であることが要件。統一選で18名に躍進した。
☆議題:役員改選。行政書士法の改正等の課題について。
 新役員 代表:小松 稔(県議) 副代表:三井経光(長野市議)、伊藤英夫(高遠町議)
       幹事長:佐藤壽三郎(須坂市議)会計幹事:沓掛英男(青木村議)


 3.【論説・地方分権時代のもたらすもの】 
      地方議会は役割を見直しする時期にある。
 
 地方分権時代における、議場での地方議員や首長の議会での発言の保障についての意見書を、内閣総理大臣に提出する事の要望書素案を会派にて発表しました。

◎ 憲法51条は国会議員だけの特権ではなく、地方議会議員や首長にも保障を与える時代と心得ます。
 この免責特権の趣旨は、議員の院内における発言に対して、一般国民なら負うべき民・刑事上の法的責任を等の院外の責任を免除することにより、議員の自由な言論生活を保障し、もって議院の自律性を確保しようとすることにある。判例は免責特権の範囲について、「国会では行政、司法等に対する徹底的な批判がおこなわれなければならず、そのため往々にして個人の名誉、社会の治安を害することがありうるのであり、通常の場合には尊重さるべき個人、社会等の反対利益も譲歩を余儀なくされざるをえないのであって、もしこれにかかずらわっているときは言論を萎縮させ、また場合によってはこれを抑圧することになりかねないのである。」としています。【東京地判37.1.22・第一次国会乱闘事件】

 一方、地方分権一括法が施行されて、国家と地方公共団体はかっての上下・主従の関係から対等・協力関係となりました。我が国は、国家から地方公共団体への権限の委譲がなされたため、地方議会においても、往々にして個人の名誉や社会の治安を害することがありうるので、議員の議場における演説、討論または表決についての発言の自由を保障し、もって地方議会の自律性をも確保せねばならない時代が到来したものと確信しております。

 小泉純一郎首相は25日、「自民党の結党50年にあたる平成17年11月をめどに党としての憲法改正案をまとめる」ことに意欲的な考えを明らかにしました。我々地方議員はこの機を逃がしてはならない。須坂市議会は、地方分権時代の階(きざはし)として、地方議会の果す役割を高らかに謳い、いまこのときこそ、現行憲法第51条の精神を地方議会にも拡大し、真の議会制民主主義の実現に向けた国の形を具現されたい旨の意見書を、当市議会の議会運営委員会に諮られ、速やかに内閣総理大臣、或は自由民主党に提出されたい。(これは推敲中の素案です)

4.【論説・合併論】 推敲中
5.【時事問題を解く】難問なし
6.【小・中学校関係】 すざかみんなの宝を、
                          みんなの手で 慈しみをこめて育てよう
7.【北信選出の国会議員の報告】

@ 小坂憲次代議士事務所を通して、長野電鉄に「須坂駅前駐輪場建設実現」を図ってきましたが漸く実現される見込み。建設費用は補正予算概要に記載したとおり。

 注釈:長野電鉄も殿様商売に気付き、ジャスコへの集客を図るためにも、駅前整備を前向きに考え始めた模様。駅前の治安の回復と施設の利便性追及は、必ずや市民益となり市民に安らぎをうるためにも急務の課題である。

8.【トピックス69町区】入電なし
9.【会派自由クラブ】

(1)会派研修会を8月25日に山形市の「融雪舗装道路」を視察しました。
(2)合併研究委員会役員の独断行為は許されない。8月23日付須坂新聞に、「9月5日に須高三市町村議会が参集して、「市町村合併問題に関する意見交換会を行う」記事が掲載された。寝耳に水の話である。そこで市民21、自由クラブ、共産党の三会派議員が集まりこのことについて協議し、議長宛に「申入書」を差出した。内容は以下のとおり。
8月30日 自由クラブと議員有志で論理の確認。

  申   入   書
議長は速やかに会派代表者会議、或は議会運営委員会等を招集し、疑義の解明に努め、合併問題研究委員会或は全員協議会で説明をされるよう申し入れる。

                          記

1. 9月5日の会議は、須坂市議会が呼びかけたとある。さらにその会議において。「温度差の違う各市町村の動向が、その後どう進展したがを協議する。議会として今後の対策も話し合う」とあるが、これが若し事実であるとすれば、議会のどの機関においていつ決せられ、何ゆえ須坂市議会が、小布施町議会、高山村議会に呼びかけたのか経緯の説明を求める。


2. 1について、須高地域の住民には、当議会で議員の意見の集約がなされた事実がないにも拘わらず、恰も意見の集約がなされ、議会の正規の活動の一環で行なわれるか如き誤解をまねくが、いついかなる場所で意見の集約がなされたとして、この段に及んだのか説明を求める。


3. 合併問題研究委員会では、1についてこのような話し合いがなされた経緯もなく、意見の集約もないまま、他町村議会と話し合う如き権限は、同委員会正副委員長にはないはずであり、これは権限踰越のなにものでもなく、申入人らはこれを追認することは出来ない。


4. 而して、議長は速やかに「9月5日の市町村合併問題に関する意見交換会」を、中止されるように要望する。


 10.【古今東西の名言集から】 推敲中
 11.【史記から知る人生の機微】整理中
 12.【お寄せ頂いた会員の声】
@ 竜ケ池の藻の発生と処理について 恩雅会 潔 様
A 会報第9号頂きました。大筋においてご意見に異議はありません。体に気をつけて頑張ってください。できれば文字をもう少し大きくなりませんか。A氏(幸高町)
B 会報9号届きました。頑張っていることがようわかります。小林行政書士
C 議員2期目を迎え益々ご活躍の由、大変心強く感じました。久保田行政書士
D 記事はなかなか読ませる内容が多く、勉強し努力している程がわかります。
青木了行政書士

 13.【注目の報道記事から】
@ 長野工初陣飾れず 智弁和歌山に1―6 8/11信濃毎日新聞
A 長野県知事 住基ネットシステムの安全について再考の兆し。8/15毎日
B 火星、6万年ぶりに今夜地球に最接近 8/27日経

 14.【時事用語】特記なし
 15.【後援会】幹部月例会は8月28日開催され、定期議員活動報告会を行なうことを確認しました。
 

【北信濃鏡】7/26恩雅会/27渋谷視察/28北信3市議員懇談会/29 2期議員研修会/30行政書士会議員会議 8/2市民相談、懇談会 /6議運 /11建設課協議。会派代表者会議/14若槻出向 /18会派代表者会議 /20会派会合、建設課協議/21会見/24菊城流おさらい会/25会派山形市へ視察/26議長と面談/28議運、定例会/29花フェスタ前夜祭 /30 議員有志懇談会、全国花いっぱい須坂大会


発行日 平成15年(2003年)8月31日
編集・発行人 須坂市議会議員佐 藤 壽 三 郎
fax 026-245-5673 Tel 026-245-0050